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顧客価値創造

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顧客価値創造

顧客価値創造企業になるために

多田 哲

日本ユニシスで実行中の経営改革「Re—Enterprising」戦略を紹介し,戦略の第一メッセージである「顧客価値創造」の意義と意味を日本ユニシスではどのように考えているかを紹介する.続いて,多くの日本企業で実行されている経営改革を支えるIT 改革の課題をIT ガバナンスの視点から捉え,IT 投資に対する経営トップのコミットメント,IT 投資評価,情報セキュリティ,IT 組織,IT 人材育成の各ポイントについて考えを述べる.

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BSC による経営戦略の実行と評価

櫻井通晴

バランスト・スコアカードは,戦略を策定し,実行するためのマネジメント・システムである.それには,仮説検証のためのツールである戦略マップの活用が必須である.これにより企業は,中期経営計画との関連においてバランスト・スコアカードを活用することができるようになる. 戦略はトップだけの所有物ではなく,現場やロワー・マネジメントからも創発されることが望まれる.そのため,シングルループと同様,ダブルループの学習プロセスにバランスト・スコアカードを生かした活用が望まれる. さらに,バランスト・スコアカードは,目標管理(MBO)を結びつけて活用することで,業績評価だけではなく,経営品質の向上にも役立てることができる.

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IT 資源の最適化

今井隆和

マネジメントの視点として競争力強化の観点から外部のリソースを合理的な判断で活用することが求められている.すなわち「持つ経営」から「使う経営」への変化である.企業の競争力にとって重要な意味をもつIT 資源であるが,その最適化には次の三点が必要である.第1 は最新技術の評価・採用をベースに技術リスクをベンダが負担する.第2 は,ベンダが十分な資源量を確保し,必要な資源のみ課金しコストを変動化する.第3 に,必要なサービスレベルを実現するために,システム・業務レベルでの明確で定量的なサービスレベル基準値を設定し定期的に見直す.実行には現状のIT 資源の現状把握を通じて課題,最適化の定量的な可能性と移行のリスクを明確にした上でアクションプランの策定が必要である.

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BSC(バランスト・スコアカード)による企業変革

藤田 均

企業が繁栄を続けるには,企業変革は避けては通れない.様々な企業で生き残りを懸けて企業変革にチャレンジしているが,企業変革の途中でプロジェクトが頓挫したケース,企業変革が十分に達成できなかったケースなど,計画通りにはいかない. 企業変革を成功に導くには,リーダシップ,企業変革後の姿の共有,一貫性のあるアクションプラン,業績評価,インセンティブ,採用するツールなどの条件を整える必要がある.今回,企業変革ツールとして“BSC(バランスト・スコアカード)”を取り上げたが,BSCを企業変革のツールとして採用して実現できることは,戦略マネージメント,リアルタイム経営,業績評価の三つである.

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電子政府構築計画におけるレガシーシステムの見直し

田熊則人

政府や企業の中核で活躍してきたホストコンピュータであるが,そのアーキテクチャの古さから現在ではレガシーシステムと呼ばれており,ここにきて様々な問題が浮上している.政府では,電子政府構築計画の一環としてレガシーシステムの見直し全体スケジュールを計画している.本稿では,この計画の最初のステップとして実施したレガシーシステム刷新可能性調査の事例を元に,EA(エンタープライズ・アーキテクチャ)管理手法によるレガシーシステム調査分析及び新たなシステムに刷新した場合による経済性,効率性を分析し,今後の方針を含め刷新の要否を判断するためのアプローチを紹介する.

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企業統治に欠かせない情報セキュリティの実装

長谷川幸成

個人情報保護法の施行に向け,業種を問わず多くの企業が,その対策に追われている.セキュリティが実装されていれば,法律が施行されたからといって対応に追われることはないはずであるが,残念ながら国内のほとんどの企業はセキュリティを固定的なコストと認識しており,事前にあるいは積極的に投資をする対象としていないのが事実である.しかし,この法律の施行をきっかけに企業の経営者達は,セキュリティを実装するだけでなくガバナンスの一翼を担うことに気づき始めたのである.自社の守るべき情報資産を選定し,ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)のフレームワークを構築して情報セキュリティのベースラインを上げることにより,ガバナンスの効いた経営が可能となる. 本稿では,ISMS 構築のポイントを紹介しつつ,情報セキュリティとガバナンスの有効性について説明する.

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日本ユニシスにおける知的資産活用

小岩井毅

日本ユニシスでは,営業担当者を主たる対象として,日々の業務効率向上,顧客への情報提供や提案に際しての迅速化/高品質化,そして何よりも顧客価値創造を目的に,ナレッジマネジメントに基づくアプローチを進めている.本稿では,ナレッジポータルの運営,リサーチサービスの実施といったIT+(人的)ファシリテーションの事例を通じて,日本ユニシスにおける知的資産の生成,活用状況を紹介する.加え,これらのアプローチの実践から浮き彫りにされた問題点と,その解決プランについて述べる.

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経営戦略とIT 投資マネジメント

福原俊作

企業にとって最適なIT 投資規模を見極めることは,非常に困難である.また全体最適のIT 投資マネジメントも課題が多い.本稿では,前半で経営戦略とIT 戦略を見据えた全体最適のIT 投資マネジメントの仕組みについて,後半で具体的なIT 投資の複眼的評価方式である「IT 投資マネジメント:IM−FIT」とその活用方法例について紹介する. 前半ではIT 投資マネジメントの形態を組織相互関係で捉え,今,最も望まれている経営戦略を支えるIT 投資マネジメントを俯瞰し,次にCIO (Chief Information Officer:最高情報責任者或いはIT 担当役員)が必要とするIT 投資マネジメントの機能とIT 投資案件の評価項目から,IT 投資マネジメントの様々な視点と考え方,物差し,方法を洗い出す. 後半で,全体最適のIT 投資マネジメントを支援する「IM−FIT : Investment Managementframe Work For IT」の概要を紹介する.これは日本ユニシスがIT 投資マネジメントの考え方と方法論を整理しサービスメニュー化したものである.IT 投資マネジメントはIT 戦略に則りIT 投資の適正化を図り,よりコスト削減,より多くのビジネス価値の創出に寄与しなければならない.最後にIM−FIT を活用した全体最適のIT 投資マネジメントのアプローチについて切り口とメニューを紹介する

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エンタープライズ・ケイパビリティモデルと人的資本の有効性

苧津昌三

80年代後半に生産性パラドクスが提唱されて以降,IT資本が生産性に与える影響についての議論は産業の全体統計というマクロレベルの議論から,個別の投資のROIというミクロレベルへ移った感はあるものの現在まで続いている.最近では,IT資本だけではなく,組織資本や人的資本との関連において議論が展開されている.本稿では,これらの経営資源と企業レベルでのエンタープライズ・ケイパビリティとの関係をモデル化し,財務諸表で表現されないエンタープライズ・ケイパビリティについての評価軸を与えている.また,経営資源の中で人的資本を重要な要素としてあげるとともに,企業に求められる人材像とその育成のあり方について言及している.

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