BIPROGYグループの技術への取り組み

わたしたちBIPROGYグループは、『先見性と洞察力でテクノロジーの持つ可能性を引き出し、持続可能な社会を創出します。』とするPurposeを掲げており、BIPROGY グループの経営戦略、事業戦略の実現や持続的成長を目的に、企業活動に関わる技術ライフサイクル全体を対象として、先見性と洞察力をもって、当社グループが取り組むべき技術分野を定め、事業適用に向けた、対象技術の獲得・強化・活用のための方針を定めています。
取り組みの全体像
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BIPROGYグループは、強固な顧客基盤を強みに、アカウント向けSIと金融・流通等の自社パッケージにより顧客の基幹業務領域を獲得し安定収益を維持できていますが、垂直統合型から水平分業型への市場構造の変化、新興プレーヤーの台頭、顧客のICT投資の転換、当社の社会課題解決事業への参入等、内外環境の複雑性が増しています。
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市場のイシューに対し競争優位な価値提供を実現するには、市場や技術の大局観を踏まえた、ポートフォリオによる技術マネジメントと事業戦略・人財戦略と整合した戦略実行を進める必要があります。
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戦略実行においては、多様な知がインプットとなり、戦略実行のアウトカムも複数の組織・事業に影響するため、組織横断な委員会という場にグループ全体の集合知を集結させ、推進とモニタリングを行うことで、全体最適と実効力を高めます。
「経営方針(2024-2026)」では、現在の収益源であるコア事業と、新たな収益の柱である成長事業に対する技術の取り組み方針を定めています。これまでに培ってきた当社グループの強みと事業時間軸を踏まえ、技術ポートフォリオを再構築し、コア事業の開発DXを進めるとともに、成長事業の市場開発領域の高付加価値化・高度化を加速する技術強化に注力します。また、先端技術と次世代デジタル技術の発掘・獲得・実装により、持続的な事業成長を目指します。

注力技術テーマ
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開発プロセス変革(開発DX)
システム開発プロセスのさらなる標準化や生成AIや自動化ツールの活用によりシステム開発を大幅に自動化し、パートナー企業とともに効率的でスピード感のある開発を規模によらず実現できること、自社のサービスやプロダクトにAIが組み込まれ今以上に魅力的なサービスや製品をお客様に提供できていることを目指します。
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マネージドサービスを支える技術強化
マネージドサービスをBIPROGYグループにおけるリカーリング型の新たな収益の柱となるべく、セキュリティ、クラウド領域における基盤・運用技術の刷新とAI・自動化によるサービスの高度化を行い、複雑化するエンタープライズITシステム管理・運用のベストプラクティスを提供するだけに留まらず、得られたデータ活用により、新たな価値提案を通じてお客さまへ付加価値を還元し、ビジネスパートナーとなることを目指します。
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顧客DXパートナーに資する利用技術・適用技術の高度化
データ活用やUXデザインなどの技術を融合し、お客様の事業変革や課題解決を推進するDXパートナーとなることを目指します。
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AIによる顧客・社会課題解決手段の獲得
業種・用途に特化した生成AIの開発技術の獲得、頭脳としての生成AIの活用、生成AIによるデータ分析の高度化を行い、業務領域・事業戦略とAIの親和性(実現性・期待効果)から注力領域を複数選定し、「○○のDXを実現するAIならBIPROGY」と想起されるような用途特化型の差別化技術、圧倒的な実績を保有する企業となることを目指します。マルチモーダル技術を活用し、デジタル空間だけではなくリアル空間でも人間の作業を代替する生成AI技術の整備を進めます。
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次世代デジタル社会インフラ実装技術の発掘と獲得
次世代デジタル社会において実現される、社会・経済活動の場であるメタバース、フィジカル空間を再現したシミュレーション環境であるデジタルツイン、そして自己主権の下でトラストなデータを自由かつ安全に流通させるデータスペースを構築する新技術の早期獲得と事業可能性の見極めを行い、次世代デジタル社会インフラ実装技術による社会課題解決を推進する企業となることを目指します。獲得を目指す技術には、web3、ブロックチェーン、トークン、分散型識別子、IoT、エッジコンピューティング、xR、空間コンピューティング、IOWN、社会システムアーキテクチャなどが含まれます。
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量子コンピューティングの先端技術の発掘と獲得
量子アニーリング技術の獲得と事業化見極め及び量子ゲート最新技術の調査研究を行い、量子業界で認知された理論や方法論を学術界から吸収し自社に取り込むことで、実ビジネス界への適用を推進する中心企業となることを目指します。