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データ分析

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データ分析

マーケティング分野における分析システム—日本ユニシスの取り組み

松田芳雄

日本ユニシスでは,マーケティングの分野を中心に分析系のシステム開発に取り組み各種ソリューションを提供してきた.データベースマーケティングを実現するIMPACT—DM/MA,数値データと文字データのデータマイニングを行うMiningPro 21,顧客の声の管理と分析を行うCVPro などである.それらは単にソフトウェアの機能を提供しているのではない.事前のテスト分析による提案,システムの導入,分析のサービス,導入後のコンサルティングなどの提供により効果を上げている.本稿では,日本ユニシスが提供してきた分析系ソリューションの開発目的とその考え方を紹介する.

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コールセンターにおけるインバウンド予測

伊藤稔

企業におけるコールセンターは,単なる電話での応答窓口ではなく,多くの顧客と対話できる経営戦略の拠点として注目されている.新規顧客の獲得,顧客満足度の向上,顧客の維持,マーケティングなどコールセンターに求められる任務は大きい.そのため,応対品質の向上,オペレータ数の確保が必要となるが,費用がかかるため運営面の効率化からはトレードオフの関係になる. こうした背景から,コールセンターでは,注文や問合せの電話を受ける業務(インバウンド業務)の効率向上のため,インバウンド数を予測し必要なオペレータ数を求めている.本稿では,コールセンターに求められる品質について考察し,インバウンド数予測の考え方について述べる.

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在宅率予測と架電スケジューリング

海老原純二

コールセンターのアウトバウンドには,本人不在のため何度も繰り返し電話することで,顧客に良くない心証を抱かせ,その企業が提供する商品やサービスの利用を止めさせてしまう危険性がある.不在時の架電を削減するために,時間帯別に顧客が在宅している確率である在宅率を予測し,在宅していそうなタイミングで架電することができるスケジューリングのシステムを開発した.本システムを導入したある企業では,不在時の架電を17% 削減できている.また,この仕組みは業務に不慣れなオペレータに有効であり,コールセンターの増加で新人やパートが増えている近年の状況では,より大きな効果を期待できる. 本稿では,在宅率を予測するモデルと,在宅率を使って不在となる電話を少なくさせる架電のスケジューリングモデルについて,その効果を交えて紹介する.

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共同データベースマーケティング

小竹正之,久島真

データ分析はさまざまな目的で行われるが,その代表的な利用方法としてマーケティングへの活用がある.特にダイレクトマーケティングと呼ばれる,企業からDM 等を通じて直接顧客に行う販促活動では,顧客の購買の履歴や販促の履歴を採取することができ,分析が有効性を発揮できる場合が多い.一方マーケティングの新たな手法として,複数の企業が提携を結び販促効果を高めようという共同マーケティングと呼ばれる試みが行われている.共同マーケティングの分析事例はあまり聞こえてこないが,その原因のひとつとして複数社をまたがる分析データを統合して分析することが必ずしも容易でないことがあげられる.アバカス社はコープ(共同)データベースの提供という形での共同マーケティングを行っており,複数社の顧客データを統合し,分析することがビジネスの根幹となっている.本稿ではアバカス社システムの概要を解説し,共同マーケティングにおける分析環境について考察する.

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食品スーパーにおけるFSP 分析の研究

佐藤稔,加藤悦子,松田芳雄

従来のマーケティングは,できるだけ多くの新規顧客を獲得しようとするものであったが,市場が成熟してしまうと新規に顧客を獲得することが難しくなってくる.そこで,自社の売上に,より貢献してくれる重要顧客を優遇することにより,獲得した顧客の維持および購買量の増大を図ろうというマーケティングに変化してきた.FSP(Frequent ShoppersProgram)と呼ばれるマーケティング手法がそのひとつである.FSP を導入する企業は多く,FSP の導入により購買情報等の顧客情報が企業に蓄積されてきた.本稿は,FSP 導入における顧客情報の有効活用方法について,スーパーマーケットA 社の事例紹介を通して記述する.

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テキストマイニング技術の特許データへの適用

林田英雄

最近特許に関する話題が新聞上でよく見られるようになってきた.従来からの特許の話題は特許侵害と呼ばれる,他の出願人の特許を侵害したケースがほとんどであった.ところが最近は,発明報酬に絡んだ特許の価値評価に関する話題,特定領域の自社・他社の特許を分析して研究開発戦略や特許戦略の方向性を意思決定したり,特許ポートフォリオの競争力や優位性を把握し技術経営を行うといった話題が増えてきている. SBI インテクストラ株式会社では,これらの市場のニーズに応えるために知財経営システムソリューションStraVision を開発した. 日本ユニシスはこのStraVision の開発に参加し,データマイニング,テキストマイニングの技術とソリューションMiningPro 21 文書マイニング・システムを適用した. 本稿では,StraVision による特許分析を紹介し,その開発における日本ユニシスのソリューションMiningPro 21 文書マイニング・システムの適用について述べる.

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デジタルデータの分布分析—デジタル画像からの輝度分布分析

鎌田慎也

近年,我々の生活の中にデジタルカメラや,デジタルビデオカメラなどが普及し,デジタル画像がより身近なものとなった.このデジタル画像には目に見える以上に多くの情報が含まれている.そこでデジタルカメラの画像データを分析し,撮影された実物体の性質を計量する方法を報告する.デジタルカメラには,ダイナミックレンジが狭く1 枚の画像から得られる情報が少ない事や,レンズの性質から歪みや光量の減少を起こすなどの問題点が存在する.そのため画像のデータ分析を行うにあたっては,デジタルカメラの特徴を捉え,レンズの補正等を行うことにより,実用に供することができる範囲に誤差を抑える必要がある.本稿はデジタル画像からの輝度分布分析方法を示し,その実施例として実世界の実物と仮想世界のCG 画像とを比較した結果を報告し,仮想世界のCG 画像がより実世界の実物に近い表現ができたことを示す.

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測定ノイズを許容した点群面張り

土江庄一

近年のデジタル計測技術の急速な進歩と,パーソナル・コンピュータの高性能化に伴い,実物を高密度の3 次元データとして測定し,それを元にCAD モデル(曲面)を再現する技術が注目されている. 測定データには多くのノイズが含まれており,通常の薄板ばねモデルによるエネルギー最小化法では,作成する曲面の品質を保証することは困難である. 本稿では,ノイズを許容した点群から滑らかな曲面を作成する技術と実例を紹介し,今後の展望を述べる.

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