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Technology Foresight 2022

Technology Foresight 2022

[ 2022 EXTRA ISSUE 増刊号 ]重要性が高まるサステナビリティと先進テクノロジー

ぜひ Technology Foresight 2021 とあわせてご覧ください。

Technology Foresight 2021 コンセプトムービー 10分01秒

はじめに INTRODUCTION

昨年発行の「Technology Foresight 2021」は、5年~10年先の未来の展望として、社会がサステナビリティの実現を目指してどのように進化していくか、またそこへデジタル技術がどのような役割を果たし得るのかを、『人・コミュニティ』『社会・公共』『企業・産業』『地球・環境』の視点で示した。加えて新たな社会経済システムの構築にあたり、リアル空間とサイバー空間のつながりをどのような観点で捉えるべきかについて述べた。
本書は「Technology Foresight 2022」増刊号として、この1年間に起きた社会の変化に着目し、その中で進化し続けるデジタル技術、またBIPROGYグループの取組み事例を紹介する。最後に、変化の兆しが見えてきたリアル空間とサイバー空間の新たなつながりについて洞察する。

はじめに INTRODUCTION

第1章 想定を超える変化に伴い重要性が高まるサステナビリティ

これまで想定し得なかった大きな変化が世界規模で起こっている。
サステナビリティに対する人々の希求も、着実に高まっている。

COVID-19のパンデミック宣言から2年が経過した。今なお続く感染拡大の防止と経済活動の両立に向けた動きは、非接触・リモート型といった新たな働き方・生活様式が広がりを見せているように社会活動における多くの「当たり前」を見直す契機となった。他方、地球環境に対する危機意識の高まりから、カーボンニュートラルに向けた取組みが世界規模で加速した。また地政学的リスクがグローバルサプライチェーンを不安定にさせる等、経済・社会活動に深刻な影響を及ぼす事態も目の当たりにしている。想定を超える様々な変化が社会全体に不確実性をもたらす中、創り出したい未来における持続可能性=サステナビリティの重要性がますます高まっている。

サステナビリティの実現に向けて移り変わる社会の様相を、以下4 つの視点で整理する。

サステナビリティを軸に進化する未来社会

『人・コミュニティ』 × サステナビリティ【ウェルビーイング】

⾧引く自粛生活や職場・生活環境の変化に伴い、身体的・精神的健康はもとより他人や社会との関係性に着目した社会的健康が注目されると共に、自らが望む暮らし・生き方・働き方を通して幸福感を高める「ウェルビーイング」への意識が一層高まった。

『社会・公共』 × サステナビリティ【インクルージョン/レジリエンス】

貧困や格差等の様々な社会的課題は、「誰一人取り残さない社会」や「全世代が健康で生き生きと暮らせる社会」への希求を高めた。またコロナ禍や地球温暖化への懸念が高まる中、防疫・防災の必要性が強く認識され、課題解決に向けた取組みが進んでいる。

『地球・環境』 × サステナビリティ【ゼロエミッション】

世界各国でカーボンニュートラル(Carbon Neutral、以下CN)への取組みが進む中、わが国でも2050 年までのCN 実現が政府宣言されたことを受け、資源の有効活用と地球環境への負荷ゼロを目指すゼロエミッションの取組みが加速した。

『企業・産業』×サステナビリティ【カーボンニュートラル経営】

気候変動等の社会問題に対する関心の高まりを背景に、ESG経営(*1)企業への投資が世界的潮流として拡大する中、脱炭素社会実現の取組みを経営戦略へ積極的に取り入れることで⾧期的・持続的な成⾧を目指すCN経営が急務となった。

(*1)Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)を考慮した経営。

第2章 サステナビリティを軸に変化する世界

本章では、1章に示したそれぞれの社会変化を掘り下げつつ、サステナブルな社会の実現に向けた様々な取組みや関連するデジタル技術を取り上げる。

『人・コミュニティ』× サステナビリティ 【ウェルビーイング】

『人・コミュニティ』× サステナビリティ 【ウェルビーイング】

コロナ禍は身体的健康、精神的健康、社会的健康に大きな影響を及ぼした。これまでの気軽な人的交流や、就学・就職等から生まれる新たな出会いが制限されたことにより、他者との良好な関係の構築、また社会における自らの役割、生きがい、達成感、居場所の獲得といった課題が関心を集めるようになった。問題意識の高まりに伴い、自らが望む暮らしや働き方の選択を通した幸福感の追求=ウェルビーイングの充実がこれまで以上に求められている。

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『社会・公共』× サステナビリティ 【インクルージョン/レジリエンス】

『社会・公共』× サステナビリティ 【インクルージョン/レジリエンス】

2022年世界幸福度ランキングにおいてわが国は54位と低迷を続けている。同レポートによると人生における選択の自由や寛容度に関する評価が低く、特にインクルージョン(包摂性)やエクイティ(公平性)の未熟さが際立った。エクイティは、個々の能力発揮を促すための重要な概念として広まり、企業・産業においてもDEI(Diversity,Equity&Inclusion)への注目度が高まっている。一方、⾧引くコロナ禍や深刻化する気候変動の影響から、社会の防疫・防災に対する意識は年々高まっており、具体的な取組みも進んでいる。

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『地球・環境』× サステナビリティ 【ゼロエミッション】

『地球・環境』× サステナビリティ 【ゼロエミッション】

気候変動による自然災害の甚大化や地球資源の枯渇に対する懸念が高まり、ゼロエミッションの取組みが加速した。化石燃料エネルギーから再生可能エネルギーへのシフトによるCN実現を目指すプロジェクトが増加すると共に、経済システムにおいても生産と消費の直線型経済から循環型経済(サーキュラーエコノミー)へのシフトが漸進している。

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『企業・産業』× サステナビリティ 【カーボンニュートラル経営】

⾧期的な成⾧を念頭においたESG 経営が世界的に注目される中、企業のCN 経営が業種を問わず急務となっている。わが国でも地球温暖化対策推進法の改正(改正温対法)を受け、CN実現に向けたロードマップの策定やPDCA マネジメントの推進が迫られている。
CN 経営を支援するツールとしてもデジタル技術は不可欠となる。例えば、改正温対法では温室効果ガス排出量報告の原則デジタル化が謳われ、企業にはCN関連の情報公表にかかる時間の短縮、取組みの可視化等が求められている。排出量情報のオープンデータ化により情報活用が促進されることで、企業や産業全体において効率的なCN 経営が加速する。

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第3章 リアル空間とサイバー空間の新しいつながり

先進テクノロジーにより両空間の新たなつながりが生まれることで、社会課題解決に向けたエコシステムが次々と創出される。

リアル空間とサイバー空間の新しいつながり

リアル空間とサイバー空間を密接につなぐ技術が、社会課題の解決やサステナブルな社会を実現していく。
二つの空間を膨大なデータが行き交うことで、人・モノ・活動・サービス等に新しいつながりが生まれ、そこから人がより幸福に生きるための社会的価値が創出されていく。

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*Technology Foresightは、BIPROGY株式会社の登録商標です。

*その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。