BIPROGY Foresight in sight BIPROGY Foresight in sight

リアル空間とサイバー空間の新しいつながり

リアル空間とサイバー空間の 新しいつながり

先進テクノロジーにより両空間の新たなつながりが生まれることで、社会課題解決に向けたエコシステムが次々と創出される。

リアル空間とサイバー空間を密接につなぐ技術が、社会課題の解決やサステナブルな社会を実現していく。二つの空間を膨大なデータが行き交うことで、人・モノ・活動・サービス等に新しいつながりが生まれ、そこから人がより幸福に生きるための社会的価値が創出されていく。

サステナブルな社会の実現に向けたデジタル技術の可能性

リアル空間の情報をもとにサイバー空間上でシミュレーションしたり、サイバー空間でのデータ分析結果をリアル空間へフィードバックするといったデジタルツイン技術が、社会課題解決に利用されるケースが広がっている。サイバー空間上でのシミュレーションやデータ分析は、リアル空間での実験・分析よりも速いサイクルで解決策を見出す手助けとなる。
また、XR(*1)やNFT(*2)技術が実現するあたかも現実のような空間「メタバース」は、リアリティのある新たな社会を作り出す。そこでは仕事や買い物だけでなく、趣味や嗜好の合う者同士が集まって交流したり、自分のアバターに服を着せてファッションを楽しんだり、多言語翻訳が可能な会議室で国際会議ができる等、誰もが仮想空間ならではの体験価値を得ながら現実に近い社会・経済活動を営める。2章で見てきた社会的健康の充実や、全世代が活躍できるような場の創出、CN実現に向けた活動への参画促進等、サステナブルな社会の実現に向けた可能性が広がる。

*1)XR: AR, VR, MR などの現実にはないものを知覚できるようにする技術の総称。
*2)NFT : Non-Fungible Token、非代替性トークン、デジタル資産の唯一無二の保証が行える。

新しいつながりから生まれる新しい世界

デジタル技術は新しいつながりを生み出していく。上で述べたようなメタバース上の新しい社会は、現実世界(リアル空間)との間に新しい関係性を作り、人・モノ・活動・サービス、あるいは企業・産業に今までなかったようなつながりを生み出す。新しいつながりは、倫理的・法的・社会的課題(ELSI)に配慮しつつ育まれ、幅広く質の高い対話を通じてエコシステムへと成長し、人々が安心して暮らすための様々な仕組みやソリューションを創出する。

リアル空間とサイバー空間の新しい関係から生まれる「つながる世界」において、デジタル技術は利便性・効率性を高めるツールを超えた役割を果たす。それは全ての人がより幸福に生きるための社会的価値を生み出すために活用される。想定を超える変化に対応できるサステナブルな社会が、そこから実現していく。

BIPROGYグループの取組み

  • DIVP(Driving Intelligence Validation Platform)

    「戦略的イノベーション創造プログラム/自動運転/仮想空間での自動走行評価環境整備手法の開発」において産学連携コンソーシアムを形成し、様々な交通環境下における再現性の高い安全性評価を行うため、シミュレーションモデルの開発と仮想空間における安全性評価プラットフォームの構築に取り組んでいる。

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  • セキュリティー・トークン基盤サービス

    デジタル証券市場において、ブロックチェーン上で権利の発行や移転等を行う「セキュリティー・トークン基盤サービス」の技術検証を実施。資産の価値が多様化する中、金融資産をはじめとする様々な資産をセキュリティー・トークンやNFTのサービスを活用し、その権利をデジタル化することで、安全に取引ができる基盤サービスの提供を目指す。

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*Technology Foresightは、BIPROGY株式会社の登録商標です。

*その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。