ENIAC誕生50周年記念 〜その歴史を追って〜 VOL.0
*このコンテンツは、ENIAC誕生50周年を記念し、1996年10〜12月に作成/公開したものです。記載の会社名などは公開当時のものです。
情報化時代の幕開け VOL.0


1946年(昭和21年)2月15日ペンシルバニア大学では歴史的な記念行事が行われた。
今日の情報化社会到来の原動力となったコンピュータ 「ENIAC」(Electronic Numerical Integrator and Computer)の完成式である。
それはJ.P.エッカートとJ.W.モークリーの努力、2年間にわたる20万人時を超える人たちの汗、そして総額49万ドルにおよぶ開発費の結晶であった。
1万8000本のぼる真空管
消費電力140KW
重量30トン
計算速度は在来の機械よりも圧倒的に速く、弾道微分方程式の数値解は
10桁の計算3秒
で行うというものであった。
ENIACの誕生は、それまでの計算機の歴史を大きく飛躍させこれに端を発して、コンピュータ技術の発展は大きく前進し、新しい技術が次々と開花した。
50年後の1996年2月、米国では「情報化時代の幕開け−ENIAC記念祝典」が華々しく催された。米国郵政省は、ENIACに始まる電子技術がもたらした功績を「記念切手」の発行で賛えた。