書籍情報
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デジタルアイデンティティのすべて
安全かつユーザー中心のアイデンティティシステムを実現するための知識
今日では、さまざまなサービスでソーシャルログインが当たり前になり、デジタルアイデンティティは多くの人に利用されています。デジタルアイデンティティは、ビジネスにおける信頼の構築と維持に欠かせないものですが、その全体像を正しく理解することは難しいものです。 本書は、デジタルアイデンティティとは何か、どのように機能しているのか、その基盤を提供するテクノロジーから未来の方向性までを体系的に解説します。利用可能なプロトコル、標準、ソリューションを理解するのに役立つ概念、フレームワークを解説し、それらの適用のしかたについても提案します。また、仕組みの理解だけでなく、信頼、リスク、セキュリティ、プライバシー、ガバナンスの問題など、運用に関わるさまざまな概念についても、順を追って理解していく章立てになっています。 本書を読むことで、アプリケーションに適切にデジタルアイデンティティを組み込むための考え方、ひいてはビジネス全体でデジタルアイデンティティを効果的に活用する方法を学ぶことができます。開発者、プロダクトマネージャー、および経営層にとっても必須の知識です。
h同境定理
高次元トポロジーの黄金時代の結晶であり、高次元ポアンカレ予想の解決のような華々しい応用をもつ「h同境定理」の証明を丁寧に解説した講義録。 定理の証明の背景となるモース理論、同境、手術は現代幾何の故郷である。 高次元の目に見えない空間を研究するとはどういうことなのかが実感できる一冊。 監訳者による詳しい解説付き。
システム理論による安全工学 ―想定外に気づくための思考法STAMP―
工学の世界は大きな技術革命を経験しつつあるが、安全・信頼性工学における基本的な方法論は信頼性理論をベースとしたもので、長年にわたってほとんど変化していない。この画期的な本書の中で、著者のナンシー・レブソンは、今日の複雑でソフトウェア集約型の社会技術システムの安全設計のために、より適した新しい考え方・アプローチであるSTAMP(システム理論に基づく事故モデルとプロセス)を提案している。これはシステム思考とシステム理論に基づいた安全工学のパラダイムシフトともいえる新しいアプローチであり、「故障の防止」から「振る舞いに関する安全制約の強化」へ、「信頼性の確保」から「安全のコントロール」へと焦点を変えた。
このアプローチは、米国のブラックホーク・ヘリコプターに対する味方への誤射による事故、バイオックスの薬品リコール、アメリカ海軍のSUBSAFE安全管理プログラム、そしてカナダの町の公共水道の細菌汚染など現実の事例に適用され、その有効性が確認されている。これらの事例は本書でも解説されているが、このアプローチはこのほかにも大規模システムにおいて数多く試されてきており、従来の技術よりも効果的で、コストがかからず、使いやすいことがわかってきた。
このSTAMPに基づくアプローチは、安全性を後付けするのではなく、システム工学の初期段階から組み込むことにより、はるかに低いコストでより安全な世界の実現を目指すものである。
コンピューター誕生の歴史に隠れた6人の女性プログラマー
―彼女たちは当時なにを思い、どんな未来を想像したのか―
パーソナルコンピューターの父といわれるアラン・ケイは、「音楽は見えないものに形を与える」というレオナルド・ダ・ヴィンチの言葉を引き、「楽器、音楽、総譜」にたとえて「コンピュータ、コンピューティング、ソフトウェア」の関係を示しました。本書は、コンピューティングという音楽を生み出した6人の女性(ENIAC6)と、彼女たちを再発見した著者の探求、洞察、友愛の旅の物語です。
本書を通読していただければ、この6人がオペレーティングシステムもプログラム言語もない環境で、まだ発展途上で教科書もなかった数値解析を学び、ENIACという斬新な機械を世界有数の数学者・物理学者たちの社会に開かれたものに仕立てるという困難な課題を、チームワークと洞察力によってやり遂げたこと、そして、彼女たちの物語が、世界を代表するIT企業の女性技術者を力づけてきたことを理解できるでしょう。また、この本は、技術の進歩と人間の可能性について深く考えさせてくれます。
元UNIVACプログラマーとして、本書の翻訳は、忘れられた先駆者たちへのオマージュでもありました。彼女たちの物語が多くの人の心に届くことを願っています。特に手に取って欲しいのは、数学、理科、歴史、論理国語や音楽が好きな少女や少年です。
活躍する圏論―具体例からのアプローチ―
本書の目的は、自己完結した応用圏論の見学ツアーを提供することである。本書では、具体的な現実世界の例を通じて圏論の進んだ話題を理解する。それぞれの章では、電気回路、制御理論など実世界のテーマを動機づけとして、そこから随伴関手や豊穣圏などさまざまな種類の圏論的概念に話がつながっていく。ただし、それらを包括的に扱うのではなく、それらの構造を扱うとどんな感じになるのかといった知見や、それらが実世界でどのような形で現れるかについて、いくつかのアイディアを示す。各章を読み始めるためには、それまでの章を完全に理解している必要はないので、ある章の途中で難しく感じても、次の章に取り掛かることができる。本文の随所には取り組みやすい約240問の練習問題があり、それらすべての解答は巻末付録にある。
ボロバシュ 数学の技法:メンフィスでコーヒーを飲みながら
14歳でのエルデシュとの出会いを契機に、数学者になることを決意したベラ・ボロバシュ。この書は、ボロバシュが半生にわたり収集し編纂した問題から構成されている。
これらの問題は、エルデシュやリトルウッドから教わったものや、試験問題として作問したもの、そして多くを占めるのが同僚たちとコーヒーを飲みながら考えた問題である。思わず考えたくなるような面白い問題であることを前提に、組合せ論を中心として、集合論や初等幾何学、測度論など多岐にわたる分野の問題が集められている。
すべての問題に解答が記述され、複数通りの証明方法が記載された問題も数多くある。これらの問題に挑戦することで、数学の様々な技法を学ぶとともに、それらに潜む数学の美を垣間見ることができるであろう。
K理論
現代幾何学の理解に欠かせないK理論の創始者が著した定評ある教科書。ベクトル束の導入から始めて、K群を定義し、周期性定理、ホップ不変量の問題まで解説。線形代数と集合・位相の知識だけで読み始められ、初学者に最適な入門書である。冪作用素と、実K理論に関する論文2編を収録。背景や発展的話題の解説を付す。
.NETのクラスライブラリ設計 改訂新版
本書は"Framework Design Guidelines: Conventions, Idioms, and Patterns for Reusable .NET Libraries, 3rd Edition"(Addison-Wesley Professional、2020年)の日本語訳で、前回の版から12年ぶりの改訂版となります。この12年の間に、.NET Frameworkはマルチプラットフォーム対応の.NETに大きく変わり、本書にもそれが反映されています。
本書はMicrosoftで.NET Frameworkの開発チームのエンジニアが、巨大なクラスライブラリを含むフレームワークである.NET Frameworkを実際に開発する中で蓄積したルールとパターンを、.NET開発全般のガイドラインとしてまとめあげたものです。各ガイドラインは強さに応じて「Do(する)」「Consider(考慮する/検討する)」「Avoid(避ける)」「Don't(してはならない)」の4つのアイコンで示されています。また、単にガイドラインを示すだけでなく、その背景(過去の経緯や設計思想)やトレードオフ、場合によってはガイドラインへの批判的な意見も説明、補足しています。コードサンプルはC#で書かれていますが、内容はすべての.NET言語に適用できるものです。
今回の改訂では.NET Coreを含む.NET全般に対応するほか、バージョン間の互換性に関わる「破壊的変更(breaking changes)」と、本書の旧版では推奨されていて今回の版で非推奨となったガイダンスをまとめた「廃止されたガイダンス」の2つの章(付録)を追加しました。また、日本語版では独自に、本書のガイドラインについて訳者と監訳者が日本の開発者として意見を交わしたディスカッションの内容も収録しました。
みんなの圏論 —演習中心アプローチ—
圏論は1940年代に数学の異なる領域をまとめて統一的に扱うために考案された。そして、数学の中の異質な分野間での強力な情報交換を可能にすることにおいて目覚ましい成功を収めている。本書は、科学全般にわたる精密かつ柔軟かつ一貫性のある言語として圏論が数学以外でも役立つことを示す。情報は本質的に変化を伴い、一つのアイディアも数え切れないやり方で体系化され再構成されうる。そしてそのように構成された構造どうしを翻訳する能力は、さまざまな科学においてますます重要になってきている。圏論は情報をモデル化するための統一した枠組みを提供し、それは専門分野間での知識の移転を円滑に進める。
本書は、読みやすく素直なスタイルで書かれていて、数学の前提知識をあまり必要としないので、厳密であるものの数学者でなくても取り組みやすい。また、定理と証明に重点を置くのではなく、例題と演習によって圏論を説明している。本書には300題以上の解答つき演習が含まれている。
圏論への入り口としてデータベースを用い、集合と関数から始めて、数学の基礎となる概念であるモノイド、群、順序、グラフを導入する。これらはすべて見かけを変えただけの圏である。圏論の「三大」概念である圏、関手、自然変換を説明したあとは、極限、余極限、関手圏、層、モナド、オペラッドなどさまざまな話題を扱う。
本書は、数学者が使うさまざまな数学的概念と、計算機科学、神経科学、物理学のような専門分野におけるモデルや枠組みの間の橋渡しとなることを目指している。
圏論的量子力学
モノイダル圏がヒルベルト空間にとってかわり、新たな「量子力学の数学的基礎」が構築される。
20世紀のはじめ、シュレーディンガーによる波動力学とハイゼンベルクらによる行列力学がフォン・ノイマンによって統一され、ヒルベルト空間による量子力学の理論が完成した。そこから1世紀近くが過ぎた現在、モノとモノの関係性を扱う圏論に基づいた「圏論的量子力学(Categorical Quantum Mechanics)」が提唱され、注目を集めている。ヒルベルト空間のかわりに圏論の手法を用いることで、量子テレポーテーションや量子計算といった複雑な量子プロセスを考える際に欠かせない、複合系の取り扱いが明快になる。
圏論的量子力学において主役になるのは、テンソル積の構造をもったモノイダル圏である。本書では、モノイダル圏の導入から始めて、内積やトレース、重ね合わせや測定といった線形代数と量子論の概念を抽象化し、取り込んでいく。それによって、量子系の複製禁止定理や量子テレポーテーション、量子計算をモノイダル圏の言葉で表現できるようになる。最終章では、さらに一般的な枠組みである高次圏論に基づいて、量子プロセスを記述する。
基礎理論を一から身につけ、最新の応用まで学ぶことができる、待望の一冊。
圏論的量子力学入門
近年注目を集める、圏論によって量子論の枠組みを構築する圏論的量子力学(Categorical Quantum Mechanics)。
しかしその考え方は、圏論を使わずとも理解できる。
提唱者ボブ・クックがゼロから説き明かす“Picturing Quantum Processes: A First Course in Quantum Theory and Diagrammatic Reasoning”の邦訳。
本書では、従来のヒルベルト空間のかわりに、箱と線で描かれた図式だけで量子論を作り上げる。図式をつないだり回転させたりするだけで、量子テレポーテーション、量子測定、量子計算といった複雑な量子プロセスを直感的にわかりやすく説明することができる。
量子論を記述する新たな「言語」を手に入れる一冊。
21Stepで体得 Vue.jsハンズオン
Webアプリケーションの主流はSPA(Single Page Application)にシフトしつつあります。一方、多くのエンジニア、特にサーバーサイドの開発者はフロントエンド開発に苦手意識を持っており、何らかの助けが必要です。しかもこの分野は技術変化が速く、せっかくツール操作等を覚えても、本質を理解しないと応用が利きません。
本書はこうした課題に応えます。人気のJavaScriptフレームワークVue.jsにフォーカスし、フロントエンド開発の基礎から本格的なSPAの開発まで、ハンズオン形式で一歩ずつ、無理なく着実にステップアップしていきます。
さらに、2020年リリース予定のVue.js 3.0をいち早くキャッチアップ。Vue CLI 4に対応しつつ、Vue.js 2.xとの差分として新しい記述スタイル(Composition API)を併記するなど、バージョン移行を強力に支援します。
クラウドではじめる機械学習 Azure ML Studioでらくらく体験 改訂版
マイクロソフトのAzure ML(Machine Learning)は、「機械学習の組み立てキット」とでも呼ぶべきクラウドサービス。Webブラウザがあれば、誰でも気軽に“動く”仕組み作りを体験できます。本書は非エンジニアの方々向けに、Azure ML Studioを通じた機械学習への入門を、とことん平易に手引きします。
人と共生するAI革命~活用事例からみる生活・産業・社会の未来展望~
生活・産業・社会領域での具体的なAI導入事例や、AI導入のためのノウハウを幅広く紹介!AIが拓く新たな未来社会のヒントを提示する1冊
ハーバードの日本人論
ハーバードが解き明かす 「いかにも日本人らしい」の真相
判官びいきは日本人の特徴か。日本人はなぜロボットを友達だと思うのか。なぜ細部にこだわるのか。本当に世襲が好きなのか。なぜものづくりと清掃を尊ぶのか。なぜ義理を重んじ、周りの目を気にするのか。なぜ長寿なのか。そもそも、日本人はどこから来たのか……。いまだに日本は世界の不思議だ。世界最高の学び舎、ハーバード大学の10人の教授のインタビューを通して、日本人も気づかなかった日本の魅力を再発見できる一冊。
人工知能プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」 第三次AIブームの到達点と限界
人工知能が大学入試に挑む「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトは、MARCH(*)レベルの大学に合格できるまでの学力を実現しながら、同時に現在のAIの限界を明らかにした。本書ではプロジェクトの概要と共に、英語・国語・世界史・数学・物理の各担当者が、大学入試問題にどのように取り組み、どこまで到達し、どこでつまずいたのかを明らかにする。
本プロジェクトにおいて、日本ユニシス株式会社は、株式会社ベネッセコーポレーションから提供された「進研模試 総合学力マーク模試」の世界史Bに挑戦し、平均点を30点上回る76点(偏差値66.5)という好成績を収めた。解法の詳細は、3章「[各教科の取り組み]世界史—テキスト情報源への情報アクセス手法に基づくアプローチ」にて述べる。
* MARCH:明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大
全47都道府県幸福度ランキング2018年版
2012年版・2014年版・2016年版に続く第四弾として、地域の幸福度を測るための指標を65から70に拡充し47都道府県について分析、加えて政令指定都市(20市)および中核市(45市)を対象としたランキングも算出している。地域を多元的に分析することで、地域の課題解決の手がかりとなる情報が得られるデータ集となっている。
また、本版においては「幸福度ランキング2.5」と称して、子育て世代やシルバー世代など世代ごとの幸福度や健康長寿社会を目指した広域連携について、分析を加えた内容となっている。
ブロックチェーン システム設計
ブロックチェーンの環境構築や、スマートコントラクトの実装技術は確かに重要です。しかし、顧客や利用者に新たな価値を提供できるか否かは、システム全体としての“設計”にかかっています。製品固有の知識や要素技術の詳細は他書に譲り、本書では初級以上のSEの皆さんに向け、1.ブロックチェーンの基本的な仕組みと性質、2.暗号化や改ざん耐性、コンセンサスアルゴリズムといった主要な要素技術、そして何より、3.ブロックチェーンを1つの構成要素と捉えたときの、システム設計に必要な考え方を明示します。
圏論による量子計算のモデルと論理
近年,量子計算機の開発が実用化に向けて加速してきているが、正当性を保証できなければ,重要な仕事に量子計算機を使おうとするものはいないだろう。
量子的世界では人間の直感は当てにならないので、確固たる基礎を構築するためには数学の力が必要になる。
本書は、圏論という数学的な道具によって,量子的世界のさまざまな特徴がいかなる前提から生じるものかを浮き彫りにしてくれる。
(圏論は1940年代に導入された比較的新しい概念であるが、今では,数学だけでなく,計算機科学や理論物理学などさまざまな分野の背後にある共通の構造が圏論によって明らかにされてきている。)
Cognitive Services入門 ~マイクロソフト人工知能APIの使い方~
本書はMicrosoft Cognitive Servicesを体験しながら、AIの仕組みや使い方を学べるITエンジニア向けの人工知能の入門書です。
後半は、AIアプリ開発の具体例として、Microsoft Bot Frameworkを使ったチャットボットの作成についても解説し、
付録にはディープラーニングのMicrosoft Cognitive Toolkitもご紹介しています。
ハーバード日本史教室
世界最高の学び舎、ハーバード大学の教員や学生は日本史から何を学んでいるのか。
『武士道』『忠臣蔵』から『メイド・イン・ジャパン』まで取り上げる一方で、「終戦の詔書」を読み上げたり、和食の奥深さを学んだり……。
授業には日本人も知らない日本の魅力が溢れていた。
アマルティア・セン、エズラ・ヴォーゲル、アンドルー・ゴードン、ジョセフ・ナイほか。ハーバード大の教授10人のインタビューを通して、世界から見た日本の価値を再発見する一冊。
スタンフォードでいちばん人気の授業
世界トップエリートの行動を変える“究極の講義"とは——。
超人気教授12名へ徹底取材!
・一生使える“自分を変えるヒント"
・ビジネスに役立つ教養としての心理学、脳科学、経済学
・豊富な事例や実験結果でわかりやすく解説
量子プログラミングの基礎
本書は、量子プログラミング分野について詳細かつ体系的に解説する。
そのために、量子力学と量子計算の基本的知識から始めて,量子プログラムの構成要素や一連の量子プログラミングモデルを詳しく紹介し,さらに量子プログラムの意味論や論理,検証解析技術を体系的に論じる。
また、随所に書き添えられている具体的なイメージは、概念的な対象の理解を進めるのに大いに役立つ。
全47都道府県幸福度ランキング2016年版
2013年版・2014年版に続く第三弾として、地域の幸福度を測るための指標を60から65に拡充し47都道府県について分析、加えて政令指定都市(20市)および中核市(42市)を対象としたランキングも新たに算出している。地域を総合的・多面的に分析することで、地域の課題解決の足がかりとなる情報が得られるデータ集となっている。
また、指標データをもとに「移住」「女性活躍」「IoT」「観光立国」「高齢者の社会参画」といった切り口での分析についても紹介している。
復刊計算機の歴史 —パスカルからノイマンまで—
著者H.ゴールドスタインは,ENIACの開発プロジェクトで重要な役割を果たし (注)、その後も計算機開発の歴史とともに歩んできた人物である。
本書では、パスカルの計算器に始まり,フォン・ノイマンらによる電子計算機誕生までの歴史が述べられている。とくに、後半部分は電子計算機黎明期の当事者としての記述であり、当時の米国の計算機開発に対する熱気が感じられる。
本書は、1979年初版発行以来、高い評価を受けながらも品切れになり長らく入手困難であったが、この度,多くの要望によって復刊が実現した。
(注)この詳細については、以下の『ENIAC—現代計算技術のフロンティアー』(共立出版、2016)
ENIAC —現代計算技術のフロンティア—
『ENIAC誕生50周年記念 −その歴史を追って (注)』を含めて、ENIACの紹介は少なくない。21世紀に入るころから研究は大きく進んだ。この記事では「ENIACには条件枝別れ… “IF”文 − が、…入っていなかった」としているが、それは誤解であったし、最も長くENIACが稼動した弾道研究所においてモンテカルロ法や気象予測など現在使われている数値計算法が生み出された経緯も明らかになった。そして、エッカート、モークリー、ノイマンなどのビッグネーム以外の、オペレータや配線工などの働きや調達の苦労なども浮き彫りになっている。
本書では、このような点に注目し、一次資料に立ち返ることで、ENIACが現在の計算技術を考えるうえで示唆に富むことを明らかにする。そして、この記事にある「プログラム内蔵方式がどう研究されてきたかは歴史の窪みに隠されてしまっている」という謎の答えを示している。
初めてのディープラーニング
ディープラーニング(深層学習)は、機械学習に劇的な進展をもたらしました。
そして、研究界隈のみならず、一般向けのニュースでも目にする機会が増えました。
本書はディープラーニングを初めて学ぶITエンジニアや理工学系の学生さんを主に想定して、その原理や成果を初学者にも分かりやすく解説しました。
また、オープンソースのディープラーニングフレームワーク「Caffe」を用いた演習を通じて、ディープラーニングを実際に体験していただけます。
世界で一番やさしい会議の教科書
入社2年目の女子がグダグダ会議を変える!
彼女は何をして、そしてなぜ会議は変わっていったのか?
物語を通して、わかりやすく会議改革のやり方を解説していきます。
会社のITはエンジニアに任せるな!
IT嫌いの社長、ビジネスパーソンのためのITの中身を勉強せずに、ITの本質が理解でき、ITを会社に活かす方法がわかる本。
クラウドではじめる機械学習 -Azure MLでらくらく体験(改訂版)
マイクロソフトのクラウドサービス「Azure ML Studio」を使うと、ほとんどマウスの操作だけで、機械学習の仕組みを組み立てることができます。本書はこれを用い、機械学習の初歩を手ほどきする一方、中級以上の実務家にも役立つ情報を提供します。
初版の刊行から4年、様々な領域で機械が人間を超え、機械学習が広汎に応用されるようになりました。今回の改訂では、最新版のML Studioや開発環境に対応しつつ、近年ニーズが高まっている「異常検知」の1章を書き下ろしました。
全47都道府県幸福度ランキング 2014年版
幸福度を測る指標を55指標から60指標に拡充し、より多面的に地域の幸福を考察する枠組みを提示
また、より理解しやすく活用しやすいプロダクトとなるよう、新たに都道府県別の解説ページを設け、ランキング結果を網羅的・体系的に整理。
日本でいちばんいい県 都道府県別幸福度ランキング
55の指標で47都道府県を独自にランク付け。地域の住民や自治体関係者が、「地域の幸福を創りだす」のに役立つコンセプトを提供。
プロジェクトを変える12の知恵 - ケンブリッジ式 ファシリテーション -
「なぜケンブリッジのプロジェクトは成功するのか」
プロジェクト成功率95%を誇るケンブリッジが、プロジェクトを成功させるために何を考え、どのように行動しているのか?そのヒントとなる12の知恵を惜しみなく披露。
コンピュータシステム災害復旧の対策 ディザスターリカバリ対策の構築
被災=事業継続不可能?!そんなことは他社の話、だと思っていますか?災害の多い日本なのに、各企業のディザスターリカバリ対策は進んでおりません。安くて、復旧を早く確実にする方法を検討されておられる方には、有益な本です。
BPMがビジネスを変える
本書はIT(情報技術)の解説書でもトレンド本でもありません。戦略を実行するための業務改革と、その実現のためのIT化を進める場合の骨格を示し、そこでBPM(Business Process Management)というマネジメント手法をどう活かせるかを提案したものです。併せて、最近話題の内部統制整備の手法や、SOA(Service Oriented Architecture)というシステム設計手法なども紹介します。企業経営者や企業改革の推進プロジェクト関係者、基幹システムの再構築プロジェクトの関係者が、これまで感じていた問題点や課題を整理し、「企業改革」を実現するにあたり効果的な方法論と留意点などを解説します。そこには、筆者の足掛け20年にわたるコンサルティング経験、および企業再生やベンチャー経営の経験を通して捉えてきた企業内の人々のさまざまな「思い」を、どうマネジメントしていくかという視点が色濃く反映しています。
「価値組II」未来企業へのメッセージ
2003年11月から、内外の経営トップ、学識経験者が集まって活動を開始した「顧客価値創造経営アドバイザリー・コミッティー(ACTion)」は、延べ4回の定例会と12回の個別討議を実施して2005年5月に幕を閉じました。本書は、同コミッティーの後期の活動を実録するとともに、「価値組」未来企業となるための20の具体的メッセージを提示しており、いわば、“完結編”。全体を2部構成としており、1部では「社会変化を読み解く力」「顧客そして顧客価値に対する理解力」「組織力/人材力と企業パフォーマンス」「CIOの役割と“ITガバナンス”」を切り口に、20のメッセージを発信。2部では、同コミッティーの後期の活動を概観したあと、2回の定例会と8回の個別討議の実録を所収しています。前著と併せて読めば、同コミッティーの足跡の大きさを実感できます。
スピード会議のつくり方
新旧や大小を問わず、どんな会社にも「会議」は存在します。しかし、本当に効率的でスピーディーな会議を実行しているかと問われれば、いったい何社が「イエス」と答えられるでしょう?ムダに長いダラダラ会議や結論が曖昧なままのナーナー会議は、企業に大きな損害を与えます。最短時間で最大効率をあげる会議運営のテクニックをご紹介する一冊です。
「価値組」未来企業へのシナリオ ~顧客と共に成長・進化する企業へ
未曾有の経営環境変化の中で、これからの日本企業はどこに指針を求めるべきか?
---そのカギは「顧客価値」の創造にあると訴え、そのための具体的なシナリオを示したのが本書です。経済界・学界の実力者11名による「顧客価値創造経営アドバイザリー・コミッティー ACTion」での徹底議論から浮かび上がった「6つの視点」と、参加メンバーの叡智が凝縮された数多くの示唆を、わかりやすくご紹介しています。
ICタグの仕組みとそのインパクト
ICタグは現在最も注目されている技術となりましたが、ICタグは1940年代に起源をもつ技術を適用したデバイスであり、長い歴史をもっています。コストの問題から利用されることは一部の限定的な使用に限られていました。最近になって特にWeb,新聞報道で夢物語のように報道されているケースが多く見受けられます。誤解や課題を整理し、考察するために、ICタグとは何かといった基本的なことから、既存技術との比較、標準化技術、さらにNULの考えるICタグの適用モデルまで言及を行い、課題の考察までを行う内容になっています。
特筆すべき点はICタグを見据えた場合の網羅性であり、広い視点で一定のレベルまで掘り下げてご紹介しています。
事例でわかるWebサービスビジネス
ビジネス変化に柔軟に対応し、経営戦略とITを連携させるためのシステム設計手法「SOA」。それを実現する要素技術として、Webサービスに大きな期待が寄せられています。Webサービスの技術解説書、技術動向情報などは豊富に存在していますが、Webサービス活用のためビジネス視点から解説したものは極めて少ないのが現状です。本書では、ITに関わるビジネスパーソン向けに、基本技術、ビジネスへの適用例と効果、市場動向、標準化動向を解説しながら「Webサービスで何が可能になるか」に焦点を当ててWebサービス・ビジネスの勘所を明快に解説しております。
現場で役立つデータベースの基礎知識
現在のシステムには不可欠な存在となっている「データベース」。本書は、基本理論から最新のWebデータベースまで、データベースの基礎知識をわかりやすく、かつ徹底的に解説した、システムエンジニア必読の1冊です。