データ変換 DTR®
DTRとは
DTRは、プラットフォームやシステムによって異なるデータ形式を相互変換することが可能な高機能データ変換ソフトウェアです。
DTRを使用することで、文字コードやファイル形式、レイアウトの違いに悩まされること無く、高度なシステム連携が簡単にできます。

DTRの特長
様々な漢字コードを相互変換
SJIS、EUC、unicode など標準的な漢字コードに加え、LETS-J(UNISYS ClearPath)、富士通、IBMなど各社メインフレームの漢字コードに対応しています。
また、ユーザ外字を変換することができます。
DTRではユーザ定義の文字マッピングが可能であり、プラットフォームに依存せずに同じ文字に変換することができます。

様々なファイル形式を相互変換
DTRでは、様々なファイル形式を扱うことができます。
テキストファイルはもちろん、CSVファイルやCOBOL順編成ファイルや磁気テープ形式などの変換が可能です。
対応するファイル形式
ディスク媒体 | 磁気テープ媒体 |
---|---|
テキストファイル | 固定長テープファイル |
固定長形式COBOL順編成ファイル | IBM形式の可変長テープファイル |
可変長形式ディスクファイル | 情報交換形式の可変長テープファイル |
csv形式のテキストファイル | 不定形式テープファイル |
XMLファイル | |
JSONファイル |
レコードレイアウト編集が自由自在
DTRを使用すると、レコードレイアウトを自由自在に編集することができます。

また、以下の表のような項目タイプに対応しています。
DTRを使用すると、業務的な処理もAPの開発なしでノンプログラミングで実現できます。
文字型 | 文字項目、漢字項目、文字漢字混合項目 |
---|---|
数値型 |
先頭符号付10進数、符号付10進数(先頭)、符号付10進数(末尾)、 |
その他 | 16進数表現、2進数表現、型なし、出力スキップ、日付項目、ハッシュ値項目 |
データベースとの連携(DTRII機能)
入出力先にDBを指定することができ、DBの任意のテーブル・ビューからデータを 取得しつつ、データの変換を行うことができます。
ODBCドライバ準拠のDBを指定可能です。

GUIツールによるDTRのパラメタの作成(DTRII機能)
GUIツールを使用して、DTRのパラメタを簡単に作成することができます。
また、COBOLのプログラム(COBOL登録集)がある場合は、COBOL登録集をインポートすることで、パラメタを自動生成させることもできます。

他プロダクトとの連携
DTRのコマンドをジョブに組み込み,FTadmin®, HULFT®, JobStar®, JP1 などと簡単に連携することができます。
DTRが提供しているAPIを呼び出すことにより,使用者プログラムと柔軟に連携し,高度な処理を組み込むことができます。
ファイル転送支援システム「FTadmin」とはシームレスに機能連携しているため、FTadminからDTRを利用するときはプログラムを作り込む必要はなく、簡単かつ効率的に使用することができます。

DTRのラインナップ
DTRには、以下のラインナップがあります。
製品名 | サポートOS |
---|---|
DTRII | Windows10,Windows11 Windows Server 2016,Windows Server 2019,Windows Server 2022 |
DTR/Linux | Red Hat® Enterprise Linux® 6(x86,x64),7,8,9 CentOS 7 Amazon Linux 2 Oracle Linux 8 |
U-DTR | Solaris 10,11 |
DTR/JHP | HP-UX 11iv3 |
DTR/J | JDK 6, 7, 8,11が動作するOS |
DTRライセンスのご購入方法
CPU数などの制限はございません。非仮想環境でCPU数、コア数がいくつであっても、1台のサーバ機につき1つのライセンスでお使いいただけます。
仮想環境においても仮想CPU数などの制限はございません。1つの仮想ゲストOSに1つのライセンスでお使いいただけます。
DTRの機能一覧
文字コード変換 | 変換可能文字コード | シフトJIS (JIS90, JIS2004) EUC (JIS90, JIS2004) JIS (JIS90, JIS2004) ASCII EBCDIC Unicode(UTF8, UTF16BE, UTF16LE ※サロゲートペア(4byte),異体字(6~8byte)にも対応) LETS-J(UNISYS ClearPath) JBIS JB7(UNISYS ClearPath) JBIS JB8(UNISYS ClearPath) IBM KEIS(日立) JEF(富士通) JIPS (NEC) JIPSE (NEC) 内部コード(J)(NEC) 内部コード(E )(NEC) MS932,iso-2022-jp など、javaが標準でサポートする文字コードすべて (DTR/J) |
文字コード変換関連 | 変換テーブルカスタマイズ(外字指定) 代替文字指定 変換不能文字書き出し 外字変換文字出力 JIS90, JIS2004 指定 |
|
指定可能ファイル | ディスク | テキストファイル 固定長 CSV ("" あり・なし、区切り文字(タブなど)指定可) 可変長ディスクファイル XMLファイル JSONファイル |
テープ | 固定長テープファイル IBM形式の可変長テープファイル 情報交換形式の可変長テープファイル 不定形式テープファイル ラベル付きテープ、ラベル無しテープ |
|
データベース(DTRII) | Oracle SQL Server PostgreSQL Access Excel その他ODBCをサポートするデータベース |
|
PCIOS | SANARENAシリーズ・ディスク装置上のPCIOSファイル | |
指定可能項目 | 文字型 | 文字項目(1byte文字) 漢字項目(2byte文字) 文字・漢字混合項目 |
数値型 | 符号付き10進数(先頭・末尾) 先頭符号付き10進数 バイナリ(符号付き・なし) パック形式(符号付き・なし) ビット数値項目(符号付き・なし) |
|
その他 |
16進数表現 |
|
レイアウト変換 | 項目入れ替え | 項目の順序入れ替え |
条件式 | 条件による、レイアウト指定 | |
定数挿入 | 項目への定数挿入 | |
順序番号挿入 | 変換データへの順序番号挿入 | |
文字列行末処理 | スペース削除 スペース付加 スペース数維持 改行付加 改行維持 |
|
GUI (DTRII) | GUIによるパラメタ操作 GUIによるDTR実行 GUIで項目定義をグラフ化 COBOL登録集からDTRのパラメタ生成が可能 (MF-COBOL、日立COBOL、富士通COBOL、MCP COBOL、UCS COBOL、ASCII COBOL) |
|
API | APIによる変換処理呼び出し(C, C++, C#, VB, Java(DTR/J)) Java標準の String class の標準メソッドによる変換(DTR/J) |
|
ディレクトリ変換 | ディレクトリ内のファイルを一括でコードおよびレイアウト変換 | |
その他の変換 | 全角・半角変換 | カタカナ、英数字の全角・半角変換 |
順序番号挿入 | 変換データへの順序番号挿入 | |
補数変換 | バイナリデータの補数変換 | |
補数変換補助漢字変換 | 指定した範囲同士の補助漢字変換 | |
コマンド組み込み | 戻り値(正常:0,エラー:1)を返すため、FTadmin®, HULFT®, JobStar®, JP1 などのジョブに組み込み可 | |
FTadmin連携 | ファイル転送支援システム「FTadmin」とシームレスに連携し、複数のシステム間の連携が可能 |
関連資料
DTR説明資料(English) [PDF] (657KB)
関連製品

ファイル転送支援システム FTadmin
マルチプラットフォーム間のファイル転送、データ連携で業務効率化

ファイル転送管理ツール HULFT
企業内・企業間データ連携ミドルウェアのデファクトスタンダード

ジョブ管理ソフトウェア JobStar
サーバ単位で個別に実施していたジョブ管理の運用を統合管理・ジョブの自動化を低コストで実現

統合システム運用管理ツール JP1
インターネット時代のビジネスを支える運用管理
*DTRは、BIPROGY株式会社の登録商標です。
*Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。
*Windowsの正式名称は、Microsoft Windows Operating Systemです。
*RedHatは、Red Hat,Inc.の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
*Linuxは、Linus Torvalds氏の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
*JP1は、株式会社日立製作所の製品名称です。
*その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。