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資金証券管理システム Siatol®-NE

「Siatol-NE」は、「国内証券」、「外国証券」、「資金」、「分析」の4つのサブシステムから構成され、資金証券業務の約定から決算まで一連のプロセスの自動化などをご支援します。
開発・導入から保守まで、一貫した安心と信頼のサービスをご提供します。
また、サービス利用型「Siatol-NE SaaS」としてオープンイノベーションの創出を通して、金融機関の業務課題解決とDX化の実現を推進します。

サービス利用型「Siatol-NE SaaS」

Siatol-NEをMicrosoft Azure上で稼働させ、サービス利用型「Siatol-NE SaaS」として提供を開始しました。Siatol-NE SaaSの採用により、お客さまの負担となっているシステム運用や更新にかかる労力とコストを削減します。さらに、機能強化や制度改正に伴うアップデートのスピーディな対応、大規模災害に備えた事業継続性の確保、外部システムとのデータ連携や企業との協業によるサービス拡充も可能となります。

Siatol-NE SaaSのイメージ
【Siatol-NE SaaSのイメージ】
  • Microsoft Azure上にSiatol-NE SaaSの環境を構築し、共同利用型サービスを提供します。
  • お客さま拠点との接続には、ExpressRoute※を採用しセキュアに接続できる環境を提供します。
  • Azureの東日本リージョンと西日本リージョン間でデータ同期(バックアップ)を実施し、万が一東日本リージョンが被災した際には、西日本リージョンに環境を復元します。
    ※ExpressRoute: Azureとオンプレミス環境を専用線で接続する帯域保証型サービス

こんな課題ありませんか?

金融機関における市場系金融商品の管理業務を効率的かつ確実に行うためには以下の課題をクリアする必要があります。

  1. 多様化・複雑化する管理対象商品への対応
  2. 証券制度への対応
  3. 市場取引におけるリスクコントロールの高度化要求

そのため各金融機関は社内業務体制の整備に加え、“より使えるファシリティー”の装備が不可欠な状況となっており、証券系ソリューションに対する要求も従前より増して高度化しています。

総合資金証券管理システム「Siatol-NE」は、長年にわたって蓄積したシステム・サービスの経験とノウハウをベースに、上記の要件を充足すべく開発した資金証券管理システムです。
開発にあたり多くの金融機関からご意見やご要望を受けることで、ユーザーの視点に立ったシステム構築を目指しました。

「Siatol-NE」は金融新時代における資金証券管理システムの新たなスタンダードとして皆様の業務を全面的にご支援いたします。

Siatol-NE 機能全体イメージ

Siatol-NEは、サブシステム単位あるいはモジュール単位での商品追加が同一基盤上で可能です。

Siatol-NE機能全体イメージ

導入のメリット

  1. 豊富なユーザ実績および情報交換スキームの整備
    • 60ユーザ以上が採用している国内トップシェアパッケージです。
    • 定期的にSiatolユーザ会を開催し、各種情報提供/交換の場を開催します。
  2. 制度対応および新機能への対応実績
    • 過去から多くの制度対応/新機能へ対応実績があり、期日も遵守します。
  3. 証券事務の合理化・効率化
    • 分かり易い操作画面(Web対応)・自動チェック機能により、事務の平準化を推進します。
    • 勘定系日計/窓販、証券会社、新BISとの連動を実現します。
    • Siatol-Plus(EUCツール)により、高度な検索ノウハウなしにデータ検索・抽出・分析可能で、Excelへの2次加工も容易になります。
    • 定型帳票は約400帳票標準で対応、PDF、CSVでの出力形態が可能です。
  4. 投資商品、取引形態の拡充
    • 多様化・複雑化する内外金融商品を横断的かつ一元的に管理します。
  5. 将来展開
    • BIPROGYのミドルウェア MIDMOST®が、将来的なハード基盤更改の影響を極小化します。
    • 顧客ニーズに応じて、サブシステム単位で追加導入可能です。
  6. IT技術革新に柔軟に対応オープンプラットフォームの採用
    • Windows® サーバをプラットフォームとして採用することによりコスト削減を図り、Web技術をはじめとする最新のIT技術への柔軟な対応を実現します。
  7. 充実したサービス、安心と信頼のトータルサービス
    • 開発、導入から保守まで一貫したサービスです。
    • 各種お問合せや障害時はSiatol-NE、コールセンターにて迅速に対応します。
  8. 決算処理の自動化
    • 決算は自動処理で期末日に夜間バッチで実施し、月次決算も対応可能です。
  9. 起算処理にも対応
    • 起算取引入力による自動洗い替えが可能、起算取引後の過日帳票も取得ができます。
  10. 約定と現物管理の対応
    • 約定時の一回の操作で証券会社別の現物管理が可能です。

機能一覧

共通機能

共通管理

  • 業務共通データの一元管理
    • 取引相手、銘柄、時価、金利、為替、カレンダ、料率(手数料・税金)などの共通データを集約し一元管理します。

共通業務

  • 商品横断的な証券バック業務を支援
    • 担保管理を独立した業務機能として提供いたします。担保繰りや差入・返戻に関する情報を一元管理し、オペレーション負担の軽減をはかります。
    • 短期・中長期の資金繰りやキャッシュフローを統合的に把握可能とします。
    • 勘定・会計処理を各商品毎に行うことが可能です。
    • 決済情報の集中管理を実施し、外部インフラ(照合機関、清算機関、振替機関、決済機関、口座管理機関など)との連携をはかります。

帳票作成機能

各種帳票作成

  • 充実した定型帳票
    • 対顧帳票、法定帳票、報告帳票、行内管理帳票など、銀行における市場系業務に通常必要とされる帳票を標準装備しています。
    • 全体で約400種類の定型帳票を用意しています。
  • 出力媒体の多様化
    • 全ての定型帳票は従来の紙出力に加え、PDFファイル形式およびCSV形式(Excel)での出力が可能です。
      • 紙出力 : 指定されたプリンタへ出力
      • PDF出力 : 画面からの帳票イメージや内容の確認を可能とし、ペーパレス化を推進。出力結果は紙出力、ファイル保存が可能(CD、DVDなどのメディアを含む)
      • CSV出力 : 帳票計数のExcel展開により、計数の編集や二次加工が容易に実行可能

汎用データ検索機能

Siatol-NE PLUS

  • 非定型帳票作成機能
    • 当局検査、当局報告、行内管理資料などの作成に必要な基礎情報を、任意の切り口で検索し作表することが可能です。
  • 検索機能
    • 条件検索機能
      全てのサブシステムのデータベースに対して抽出条件を指定し、明細を抽出することができます。また、抽出した明細はExcelへの連動により二次加工することが可能です。抽出条件の登録も可能とし、項目間の加減乗除・加重平均などの計算関数も用意しています。
    • クロス集計
      特定の集計条件、表示項目に対して集計条件(縦軸4階層、横軸1階層)を指定して作表することが可能です。また、作表した帳票はExcelへの連動により容易に二次加工できます。集計条件は登録可能であり、複数の登録条件をグルーピングしての一括出力も行うことも可能です。

サブシステム/モジュール概要

サブシステム

Siatol-NEは、4つのサブシステムから構成されており、サブシステムごとにモジュールがあります。また、お客さまのニーズに応じて、必要なモジュールを選択することが可能です。

Siatol-NE システム構成図

モジュール概要

国内証券

  1. 管理対象商品
    • 国債、地方債、公社公団債、金融債、事業債(新株予約権付社債、他社株転換社債を含む)
    • 株式、投資信託(円建外国投資信託、J-REIT、ETFを含む)、債権流動化商品(貸付債権信託受益権など)、その他証券(新株予約権など)、特金
    • CD、電子CP、手形CP
    • 債券先物、債券先物オプション、債券店頭オプション
    • 株価指数先物、株券オプション
    • 金融先物、金融先物オプション
  2. 管理機能
    • 約定管理、期日管理、決算管理、現物管理 など

外国証券

  1. 管理対象商品
    • 外国債券(保管・決済が海外、外貨の管理を要するもの)
    • 外国株式、外国新株引受権証券、外国投資信託、外国CD、外国CP、その他証券(流動化債権、受益証券を含む)
    • 外国の市場で取り扱われる先物、オプション(債券、株式、金利、通貨)
  2. 管理機能
    • 約定管理、期日管理、決算管理、現物管理 など

資金

  1. 管理対象商品
    • 円資金(勘定処理対象)
      コールローン/コールマネー、買入手形/売渡手形、日銀借入金、その他借入金、金融機関預け金、CD発行、電子CP発行、金融機関貸付金、スプレッド貸出、ユーロ円預け金/ユーロ円借入
    • その他資金(資金繰り用) 大口定期預金、通知預金、円転/円投、その他運用/調達
  2. 管理機能
    • 契約管理、決算管理、期日管理、カレンダ管理 など

デリバティブ

  1. 管理対象取引
    • 金利スワップ、通貨スワップ
    • CAP/FLOOR、スワップション、金利先渡契約(FRA)
  2. 金利の種類
    • LIBOR、 TIBOR、 EURIBOR、スワップレート、短期プライムレート、長期プライムレート など
  3. 変動金利のタイプ
    • 逆フローター、CAP付、FLOOR付、レンジ、レバレッジ、スプレッド
  4. 固定金利のタイプ
    • ステップアップ、ステップダウン、キャッシュフロー固定、不規則金利
  5. 管理機能
    • 契約管理、決算管理、期日管理、カレンダ管理 など

フロントミドル機能

  1. 分析対象
    • 管理会計および財務会計のデータを対象に分析が可能です。
      (注)他のサブシステム(国内証券、外国証券、デリバティブ、資金のいずれか)を併せて導入していただく必要があります。
  2. ポジション分析機能
    • 金利変動分析、株価変動分析、為替変動分析
    • 債券クロス分析
    • 枠管理(取引先別クレジットライン、社内部門別・担当者別など)
  3. ポートフォリオ分析機能
    • キャッシュフロー分析
    • 損益分析
    • 比較分析
  4. その他機能
    • 仮想取引入力による各種シミュレーション

一般債受託事務

  1. 主な特徴
    • 一般債振替制度に対応するプライマリ事務関連機能を装備
    • 振替債、現物債、登録債の統合的な管理が可能
    • 既発債の振替債への移行業務を支援する機能を装備
  2. 業務機能
    • 受託業務
    • 代理人(発行代理人/支払代理人)業務
    • 登録機関業務
    • 特定口座管理機関業務(実質記番号管理銘柄の元利払管理)
    • 振替債移行支援

*Siatol、MIDMOSTは、BIPROGY株式会社の登録商標です。
*Windowsの正式名称は、Microsoft Windows Operating Systemです。
*その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。