地域金融機関向け勘定系システム SBI21
最適な開発方法論と情報化技術の採用で、開発/保守の生産性を飛躍的に向上を実現します。
日本版ビッグバンに象徴される急速な環境変化に対応する業務変革に取り組む中で、 基幹勘定系システムには解決すべきさまざまな課題が発生しています。
アプリケーション・システムの肥大化・複雑化に伴うシステム修正が困難を増す一方、 制度変更への迅速な対応や最新情報技術のスムーズな取り込みを迫られ、また、システム運用・保守の面でも、要員やコストの削減という大きな課題を抱えており、 従来の延長線上での「連続的な改善による対応」には限界が見え始めています。
こうした課題を解決するには、基幹勘定系システムのBPR(Business Process Re-engineering)が必要との認識の下で、BIPROGYでは総力を結集して次世代勘定系システムの開発を進めてきた。そして誕生したのが「SBI21」です。
新基幹勘定系システム「SBI21」は、オブジェクト指向技術によるサブシステム単位のカプセル化や、PCベースの開発環境の提供など基幹勘定系システムに最適な開発方法論と情報化技術を採用、開発/保守の生産性の飛躍的向上を実現しています。
特長
基幹勘定系システムのBPR
基幹勘定系システムに最適な開発方法論と情報化技術を採用することで、システムの最適な再配置を実現します。
「SBI21」は基幹勘定系システムのBPRの実現が可能です。
- オンラインシステムのスリム化:必要データ項目の整理、保守対象範囲の極小化
- バッチシステムの再配置:オープン環境による統計バッチシステムの提供
- センター/営業店システムの役割適性化
Windows® 端末によるPCベースの営業店システム(BANK_FIT-NE®)の採用
全体構成イメージ図

オブジェクト指向技術を採用
オブジェクト指向技術の採用により、サブシステム単位に独立した新しいアプリケーション構造(サブシステム単位のカプセル化)を実現し、保守生産性を大幅にアップ。システムの複雑化・肥大化を防止して、超長期にわたり陳腐化しないシステムを実現します。
- システム修正時の影響の局所化
- サブシステム単位での部分的、段階的なオープン化や更改が可能
オブジェクト指向技術による新しいアプリケーション構造の実現

PCベースの開発・保守環境を提供
プラットフォーム・フリーを目指したPCベースの開発・保守環境を提供
上流から下流までシームレスに開発することを可能とするWindows®ベースの開発・保守環境を提供。また、言語として勘定系システム構築の際のデファクト・スタンダードであり、かつPC/UNIX/メインフレームのいづれでも提供されている「COBOL」を採用しました。 急速に変化する情報化技術に対してソフトウェア資産の継承を可能としています。
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開発後のプログラムを、PC上の実行機用プログラム変換生成機能を介して実行環境用のプログラムに変換します。
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実行機用プログラム変換生成機能を変更することで、将来の技術変化に応じて最適な実行プラットフォームへの変更が容易にできます。
PCで稼働するプログラムを実行環境システムにコンバート

独自の商品戦略をタイムリーに反映できる仕組み
パッケージとして多数の商品バリエーションを用意することよりも、独自のカスタマイズ可能な商品をスピーディなサイクルでリリースできるかが重要となります。
SBI21はオブジェクト指向技術による業務のモデル化やソフトウェア部品の再利用とテーブル化構造により、極力レスプログラミングでカスタマイズ可能な商品バリエーションを提供します。
- オブジェクト指向技術により、個々の金融商品の基本機能をオブジェクトとして定義します。
- 新たなバリエーションの金融商品は、基本機能を保有するオブジェクトを部品として再利用します。
- 商品内の種別ごとの性質の相違(期間・利息計算など)は、テーブル化された各項目の設定変更で対応可能です。
オブジェクトモデル図

ご参考、上図の例
定期預金本来の基本機能をモデル化により「定期預入明細オブジェクト」として定義。
「定期預入明細オブジェクト」を再利用することにより、複数の定期預金の集合体である「財形預金」「積立式定期預金」「定期預金(通帳式)」 などの商品を実現。 (同一商品内のバリエーションは、種別ごとにテーブルの設定値を変更することで対応)
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