Unisys ClearPath® Server CS800D Series CS860D / CS870D
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製品概要
CMOSプロセッサを採用したOS2200サーバの最上位シリーズ Web連携エンジン、セキュアJavaを標準提供
CS800Dシリーズは、OS2200専用の独自CMOSプロセッサを採用したOS2200サーバの最上位シリーズです。 従来型の性能モデル(CS860D)とメータリング技術を採用した従量制モデル(CS870D)を提供します。 また、外部連携専用エンジンを標準で提供します。これによりClearPath PortalやJavaプロセッサを標準で利用できます。
特長
キャパシティ オン デマンド(COD) 〜CS860D
キャパシティ・オン・デマンド機能はOS2200オペレーティング・システムが提供する動的IP(Instruction Processor)性能制御機能です。予め実装されたセル単位の物理プロセッサの潜在的な処理性能を必要に応じて動的に再配分、あるいは追加できます。
- Performance Redistribution(PR)
単一システム上に複数パーティションが稼働する場合、該当するパーティション間で動的に性能を移動させる機能です。これにより繁忙期などの期間限定的な処理量増加に対して、追加の性能契約することなく他のパーティションのIP性能を一時的に利用することができます。 - Temporary Workload(TW)
一時的なIP性能の増強が必要な場合に有効な機能です。単一システム単一パーティションのみの構成、或いは複数パーティションであっても余剰IP能力がないシステム構成で、一時的な処理能力追加が求められる場合に適した機能です。 - Emergency Recovery(ER)
複数システムで運用環境を構成する場合に有効な機能です。障害発生時に、障害発生システムとは異なるシステムで障害システムのIP性能をバックアップします。 - Disaster Recovery(DR:ディザスターリカバリー)
複数システムで運用環境を構成する場合に有効な機能です。復旧に長期間を必要とする災害(地震、台風、洪水、火災、テロなど)時に、障害発生システムとは異なるシステムで障害システムのIP性能をバックアップします。
メータリング技術を採用した従量制サーバ 〜CS870D
米国ユニシス社が開発したメータリング技術により、OS2200システムのプロセッサ使用量を計測・集計・通知し、メータリング(従量制)システムの基盤を支えます。
- ユーティリティ・コンピューティングに対応
CS870Dでは、OS2200のプロセッサ性能を必要なときに必要なだけ、自由にお使いいただけます。実際の使用量に応じて課金するシステムなので、従来型のシステムで提供中のキャパシティ・オン・デマンド(COD)に比べて、より弾力的なユーティリティ・コンピューティングに対応し、一段とパワフルで自由度が高いシステム・リソースの有効活用を可能にします。 - 実稼働に合わせた効率的なシステム投資を実現
CS870Dでは、実際の使用量に応じて、事前にご契約いただいた性能量からの引き落としや使用料金の精算を行います。短期間または一時的な繁忙期(スパイク)に備えて高価なシステムを購入するのではなく、業務の繁閑とITコストを連動させ、実稼働に合わせた効率的な投資でシステムを使用することが可能です。
- 超大型機クラスの最大性能を標準装備
CS870Dではシステム当たり最大8個のパーティション(OS稼働数)、パーティション当たり最大32個のIPをサポートし、複数OS環境の同時並列稼働や単一OS環境の拡張性に柔軟に対応します。また、超大型機にも匹敵する最大システム性能を標準装備し、プロセッサ負荷の重いアプリケーションやバッチ処理もストレスを感じさせることなく動作します。実効的な最大性能(シーリング)を動的に変更して、予期しないリソース使用を回避したり、処理時間や所要コストを調節したりすることもできます。
- 簡潔でわかりやすいプリペイド方式を採用
あらかじめ所定の期間の予想使用量を一括購入するプリペイド方式の採用により、従量制のシステムでありながら必要なコストを把握しやすく、事前の予算確保や初期投資の平準化が可能です。また、使用量の計測・集計・通知はシステムが自動的に行うので、複雑な運用・管理は不要です。事前にご契約いただいた性能量の費消後や有効期間の満了後も、性能量の追加購入または月次の実績精算により、煩雑な操作や手続きなしにシステムを継続して使用できます。
アーキテクチャ
CS800Dシリーズは、米国ユニシス社が独自開発した拡張性に富むエンタープライズ・サーバ用の先進アーキテクチャを採用しています。
- モジュラー設計方式によるコンパクトなセル・タイプのIPモジュラーを実装 最大32プロセッサ構成
- 完全に独立したセル構造、各リダンダント設計、ホットスワップ機能で信頼性を向上
- 8パーティション分割運用が可能
- 最大8パーティションの各コンソール操作・制御を一元的に管理するServer Controlの提供
- 各パーティションの負荷に応じた資源再配置機能(キャパシティ・オン・デマンド)の提供(CS860D)
- システムの最大性能を必要な量だけ利用できるメータリング(従量制)モデルの提供(CS870D)
セル実装方式
- 実装方式をコンパクト化
実装方式をセル・タイプとすることで、コンパクト化と同時に電源の冗長化をセル毎に実現、システムの信頼性を向上させています。
柔軟かつ優れた性能レンジ
単一システム当り、4個の物理プロセッサを搭載するIPセル1台を最小単位(増設単位)として、最大8台のIPセル(32物理プロセッサ)まで拡張可能です。
- 単一システム当たりのパーティション数(OS稼働数)は最大8、また単一パーティションでのIP数は最大32をサポート注1)。複数OS環境の同時並行稼働、或いは単一OS環境の拡張性、いずれのニーズにも柔軟に対応可能です。
注1)単一パーティションでIP数32個を稼働させる場合は、複数パーティション構成は不可。 - 単体プロセッサ性能はCS380Dと比較して17%向上
32プロセッサ単一システムで最大15倍の拡張性を持っています。また、XTPA環境では最大8システム/256プロセッサ構成の優れた拡張性を備えています。
複数パーティションの統合管理・操作
運用管理の負荷を大きく低減する統合監視機能:Server Control、APSC
最大8分割される各パーティションを集中監視するため、システム管理機能(Server Control)を提供します。Server ControlによるOS2200パーティションの集中監視に加えてAPSC(Automatic Power&System Control)が各パーティションの自動運転、I/Oサブシステムの自動電源制御をサポートします。
SAN、高速ネットワークへの対応
FIBREチャネルによる高速ストレージ対応とギガビット・クラスの高速TCP/IP対応
CS800Dシリーズは、SAN(Storage Area Network)対応のSANARENA®をはじめとする最新のストレージ・ソリューション群に対応しています。またギガビット・イーサネットへの対応により、オープン系の高速バックボーンへ直接接続し、他のサーバとの高速連動が可能となります。
バックアップとリカバリ
OS2200は万一のシステム障害時に、基幹データをバックアップ、且つリカバリするための統合的なソリューションとしてIRU(Integrated Recovery Utility)を基本ソフトウェア群のひとつとして標準提供しますが、これに加えて基幹システムの絶対的な要件である無停止、冗長性を更に追及、そのための高可用性ソリューションを提供します。
- XTPA
XTPA(eXtended Transaction Processing Architecture)は複数パーティションを並列接続し、全てのパーティションを本番系として稼働させながら相互にバックアップ、ロード・バランシング、オートリカバリ機能を実現します。 - ホットスタンバイ
CS800Dシリーズでは、拡張データ処理装置XPA-III (eXtended Processing Accelerator III)、MHFS(Multi Host File Sharing)環境を実現するMHFS-II、システム障害監視とオンライン業務の自動回復を支援するSAFE2200によってホットスタインバイ・システムを実現します。
セキュリティ
ネットワーク化が高度に進展した情報システム上に蓄積された膨大な基幹データ群(企業の極秘データ、個人情報など)に対する厳重な保管保全対策が強く求められています。近年増加しつつあるインターネット経由などの各種不正アクセスなどに対しては、OS2200は標準機能として提供するシステム・アクセス制御に加えて長年に亘って培われたメインフレームのセキュリティ技術をベースとして各種ソリューションを提供し、情報漏洩に対する防止策を強力に支援します。
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セキュリティ・オプション
OS2200の基本セキュリティ機能を更に強化する拡張機能を提供します。セキュリティ・オプションを追加することでより厳密なファイル・アクセス管理が可能になります。 -
OS2200上のデータの暗号化:CIPHIS
CIPHISはDES、3DESそしてAESに対応する暗号化アルゴリズムに基づき、OS2200上のデータにアクセスするための暗号化ユーティリティです。CIPHISは既存のOS2200セキュリティ・システムに対応しているので、導入に際しては新たなセキュリティ機能を追加する必要はありません。
外部連携専用エンジン
ClearPathサーバ専用の外部連携エンジンを標準搭載します。Web/モバイル連携専用のClearPath Portalと、セキュアなJava(J2EE)環境を搭載するJavaプロセッサを提供します。
- ClearPath Portal:Web/モバイル連携、モダナイゼーション
既存システムのモダナイゼーションを支援するWeb連携専用エンジンです。従来の専用端末からしかアクセスできなかったOS2200アプリケーションを、付属のDeveloperを用いてノンプログラミングでWebブラウザ、モバイル端末、スマートフォン、Webサービスと連携させることができます。Developerで作成したWebアプリケーションは、Web連携用にセキュリティを強化したWeb連携専用エンジンで実行されます。
- Javaプロセッサ:セキュアなOS2200 Java J2EE環境
24時間365日対応の高可用性を求められるOS2200システムでは、堅固なセキュリティ、トランザクション処理能力、高信頼性、優れた統合リカバリ機能の下で、OS2200 Java(JVM)機能、オープン・ソースの代表的なJ2EEアプリケーション・サーバであるJBoss® Application Serverが提供されます。 また、JavaアプリケーションはRA(Resource Adaptor)を利用することでOS2200上で稼働するトランザクション処理プログラムや、 データベース管理システムであるUDSRDMS1100とUDS DMS1100のデータにアクセスすることができるので、安全、且つ安定したJava/JBoss環境経由で既存OS2200資産を外部システムと連携させることができます。
その他の主な機能
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基幹データベースからのデータ抽出
GUIベースのRADツール DataExtractor/IX によりDMS1100上の基幹系データをタイムリー且つ、効率的にRDBMS(ORACLE®、SQLServer)に抽出することができます。 -
DataExtractor/IX: DMSデータを抽出
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DataExtractor/IX(ファイル抽出): 各種COBOLファイル*を簡単に抽出
*シンボリック・エレメント、SDFファイル、順編成ファイル、MSAMファイル
インターネット対応の24時間無停止基幹システムを実現
- XIS_WebNet®
XIS_WebNetにより、既存のトランザクションベース・アプリケーションをWeb、Open/OLTP、MQの環境に対応させることができます。またXIS(24H365D運転オプション)により、バッチ処理中のデータベース更新管理や、使用者テーブルの二重化を行い無停止での24時間運用を可能にします。
CS800Dシリーズの優れた処理能力を並列処理で更に拡張
- XPA-III (eXtended Processing Accelerator III)
XPA-IIIは、CS800DシリーズのOS2200パーティションを並列接続する際のデータベースのロック、アクセス、更新、監査処理などを高速に行う拡張データ処理装置です。XPA-IIIによりノンストップ処理とフォルト・トレランス構造、データの完全性保証、データの不揮発性が保証されます。
高速ネットワーク対応
- FTAdmin : cpFTP用ユーティリティ
FTPプロトコルに対応のcpFTPによるファイル転送時に必要な情報の登録機能やUCS COBOLとのインタフェース、リカバリ機能などを強化し、より高度な使い方を簡単に実現し
分散プリントソフトウェア
*ClearPathは、Unisys Corporationの登録商標です。
*SANARENAは、BIPROGY株式会社の登録商標です。
*OracleとJavaは、Oracle Corporation 及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
*JBossは、米国Red Hat, Inc.ならびにその子会社の登録商標または商標です。
*Windowsは、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における 登録商標または商標です。
*Windowsの正式名称は、Microsoft Windows Operating Systemです。
*その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。