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モダナイズツール ClearPath Portal

ClearPath Portalとは、メインフレーム上で動くレガシーアプリケーションに手を加えることなく、簡単にモダナイズできるWeb連携専用エンジンです。

ClearPath Portalイメージ図

特長

  • メインフレームからオープンへ移行せずにモダナイゼーション可能
    ClearPath Portalでアプリケーションを作成すると、メインフレームで安定稼動しているアプリケーションに手を加えず、Webからアクセスできるようになります。メインフレームの安定稼動性を保ちつつ、完全オープン化と比べて安いコストでモダナイズ可能です。
  • 簡単操作でアプリケーションが作成できる
    ClearPath Portalは一般的な統合開発環境Microsoft® Visual Studio®にアドオンしてアプリケーションを開発します。レガシーアプリケーションで使う開発言語を知らない人でも簡単にアプリケーションを作成できます。
  • Web化することで利便性、ビジネスチャンスが広がる
    メインフレームアプリケーションをフロントだけWeb化することで、インターネットと接続できる環境であれば、どこからでもアクセスできるようになります。 今まで社内に戻らないとアクセスできなかったシステムに社外からアクセスできることで利便性が上がります。また、社内限定で使用していたアプリケーションをエンドユーザーに公開することができ、新たなビジネスを生み出すこともできます。
ClearPath Portal 特長イメージ図

アプリケーションのモダナイズ機能

ClearPath Portalでは、既存のアプリケーションを取り込むために、自動でデータの流れを定義するデータソースプロジェクトというものを作成します。
これを基に、様々なアプリケーションを作ることができます。作成方法は以下の2種類です。

COBOLソース取り込み

モダナイズ対象アプリケーションの原始ソースまたはCOBOL登録集があるときに使用できます。
COBOLソースを取り込むと、メインフレームのデータ項目が開発環境に反映されます。
それらに対するメインフレームとのデータの流れを定義することでアプリケーションを作成できます。

画面取り込み

既存のメインフレームアプリケーションの画面をそのまま取り込み、自動でWeb画面を作成することができます。画面をそのまま利用できるので、ほとんど作業なく、アプリケーションが完成します。

モダナイズ可能アプリケーション

既存のアプリケーションが以下データソースプロジェクトの適用範囲であれば、モダナイズ可能です。
各モデルのデータソースプロジェクトごとのモダナイズ可能なアプリケーションは以下のとおりです。

  • CSシリーズ(OS2200)
    • データソース共通
      • TIPプログラム(TPS)であることが必要です。
    • OS2200 UTSデータソース(画面を取り込む)
      • DPSなどを使い、全画面モードでUTSとメッセージを送受信していることが必要です。
    • OS2200 TIPデータソース(COBOLソースを取り込む)
      • MCB配下(AIS/XIS配下)で動作していることが必要です。
  • MCP
    • MCP T27 データソース(画面を取り込む)
      • フォームズ・モードの画面であることが必要です。
      • 全入力欄のフォームズ送信に対応されていることが必要です。
    • MCP COBOL データソース(COBOLソースを取り込む)
      • 特に条件はありません。COBOL74/85 の 01レベルのレコード単位で自動的に取り込みます。

※なお、LINC2000 / ABSuiteで生成したアプリケーションは、ClearPath Portal 適用対象外です。

作成可能なアプリケーション

Webに関する多種多様なアプリケーションが作成できます。
メインフレーム上にしかないデータをWebブラウザー、Webサービス、スマートデバイスなど複数のインターフェースからアクセスすることが可能です。
また、カメラなどのデバイス機能にアクセスできるハイブリッド アプリケーションの作成やMVCモデルを使用したアプリケーションの実装も可能です。

  • Webアプリケーション
  • Webサービスアプリケーション
  • スマートデバイス用アプリケーション(Webアプリ、ハイブリッドアプリ)
機能イメージ図1

オーケストレーション機能

画面遷移のフローを作成したり、複数画面を一画面に統合する機能をClearPath Portalではオーケストレーションと呼んでいます。オーケストレーション機能を使うことで、メインフレームでの画面遷移を意識せずにWebアプリケーションを作成することができます。

  • 画面遷移フロー作成
    簡単な画面操作だけでアプリケーションの画面遷移のフローを作成できます。アプリケーションはフロー通りに動作するので、メインフレームでの業務内容を知らない人でもWebアプリケーションを作成できます。
     
機能イメージ図2
  • 画面統合
    一つの画面に複数のメインフレームの画面を表示したり、別システムの情報を表示したりすることができます。今まで別システムにアクセスしなければならず、乱雑になっていた業務の効率化に繋がります。
機能イメージ図3

システム管理機能

作成したアプリケーションとその実行環境をWebブラウザーで管理できます。アプリケーション作成後も安心して運用管理できます。

帳票出力機能

ClearPath PortalとSVFを連携させることで、メインフレームから取得した値を任意のフォームで帳票出力することができます。ClearPath Portalで作成するアプリケーションは、ASP.NETのWebアプリケーションとしてコーディングができるため、SVFの帳票出力モジュールを使用し、Webアプリケーションからのボタンクリックなどを契機に帳票出力できます。また、該機能によりDPS画面の裏画面印刷機能を代替することができます。

  • ClearPath Portal Developer
    既存アプリケーションをモダナイズするための開発環境です。Microsoft Visual Studioのプラグインとして提供しており、メインフレームから既存アプリケーションを取り込み、そのアプリケーションをWeb化します。
    Web化したアプリケーションは、Visual Studio上からメインフレームに配布できます。 
  • ClearPath Portal アプライアンス
    ClearPath Portal 専用のアプリケーション実行環境です。ClearPath Portal DeveloperでモダナイズしたWebアプリケーションはClearPath Portal アプライアンス上のセキュアな環境に配置し、実行されます。
    アプライアンス サーバーなのでClearPath Portalの機能に特化しており、ユーザーが細かい管理をする必要がありません。
  • ClearPath Portal Manager
    モダナイズしたWebアプリケーションとClearPath Portal アプライアンスサーバーを管理する、Webベースのアプリケーションです。
    メインフレームに配布したWebアプリケーションをClearPath Portal アプライアンスサーバーに配備したり、ClearPath Portal アプライアンスサーバーを管理したりできます。
    ※導入、ヘルスチェック、ログの表示、ソフトウェア更新、診断情報の採取など。

システム構成

ClearPath Portalは3つの要素で構成されます。

  • 開発環境:ClearPath Portal Developer
  • 実行環境:ClearPath Portal アプライアンス
  • 管理ツール:ClearPath Portal Manager
システム構成図
  • ClearPath Portal Developer
    既存アプリケーションをモダナイズするための開発環境です。Microsoft Visual Studioのプラグインとして提供しており、メインフレームから既存アプリケーションを取り込み、そのアプリケーションをWeb化します。
    Web化したアプリケーションは、Visual Studio上からメインフレームに配布できます。 
  • ClearPath Portal アプライアンス
    ClearPath Portal 専用のアプリケーション実行環境です。ClearPath Portal DeveloperでモダナイズしたWebアプリケーションはClearPath Portal アプライアンス上のセキュアな環境に配置し、実行されます。
    アプライアンス サーバーなのでClearPath Portalの機能に特化しており、ユーザーが細かい管理をする必要がありません。
  • ClearPath Portal Manager
    モダナイズしたWebアプリケーションとClearPath Portal アプライアンスサーバーを管理する、Webベースのアプリケーションです。
    メインフレームに配布したWebアプリケーションをClearPath Portal アプライアンスサーバーに配備したり、ClearPath Portal アプライアンスサーバーを管理したりできます。
    ※導入、ヘルスチェック、ログの表示、ソフトウェア更新、診断情報の採取など。

動作環境

実行環境

メインフレーム OS2200モデル MCPモデル
CS4200D、CS800以降 CS4100L、CS750L以降

※上記以外の機種についても、使用できる場合がありますので、ClearPath Portal使用をご検討の際は弊社にご相談ください。

開発環境

統合開発環境 Microsoft® .NET Framework
Microsoft® Visual Studio®
クライアントOS Windows® 7以降

※各製品のバージョンについては、お問い合わせください。

機能一覧

ClearPath Portal Developer

アプリケーションの
モダナイズ
メインフレーム上の既存のアプリケーションを取り込み、データソースプロジェクトを作成する
これを基に、目的に合わせたアプリケーションを作ることができる
モダナイズ可能アプリケーション MCP T27 アプリケーション
MCP COBOL アプリケーション
OS2200 TIPデータソース(AIS/XISアプリケーションなど)
OS2200 UTSデータソース(DPSアプリケーションなど)
作成可能アプリケーション Web アプリケーション
Web サービス アプリケーション
スマートデバイス用アプリケーション(Webアプリ、ハイブリッドアプリ)
使用可能フレームワーク Webフォーム
MVC
オーケストレーション 簡単な画面操作で画面遷移のフローを作成する/複数画面を一画面に統合する
スキャフォールディング アプリケーションのベースとなるプレゼンテーションコードを、テンプレートを使用して生成する
SDF書式ライブラリの使用 SDF COBOL アプリケーションの移行・モダナイズのために SDF書式ライブラリを使用できる
IISへの発行 IISに発行して開発環境以外のシステムからアプリケーションをテストする
帳票出力 メインフレームから取得した値を任意のフォームで帳票出力する(SVFを使用)

*SDF(Screen Design Facility) :MCP関連の画面設計ソフトウェア

ClearPath Portal Manager

システム管理 デプロイ ClearPath Portal実行環境に配備
これによりアプリケーションに外部のユーザーからアクセス可能となり、実際の業務で使用できる
ヘルスチェック システム状態とパフォーマンスを監視する

*ClearPathは、Unisys Corporationの登録商標です。
*Microsoft、Visual Studioは、米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。
*SVFは、ウイングアーク1st株式会社の登録商標です。
*その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。