CAREERキャリア紹介

2020年9月、12年間勤めた国内の大手通信キャリアから当社に転職しました。前職では営業担当としてお客さまの情報通信におけるインフラサービスの提案などをしていました。企業の事業を支えるシステム開発を担いたいと思って入った会社でしたが、ネットワーク分野での仕事が多かったことから、お客さまのビジネスに直結する仕事に就き、お客さまが目標とするゴールをベンダーではなくパートナーとして一緒に目指したいと思い転職を検討しました。その時、当社が流通の分野でお客さまの課題解決を目指す人材を募集しており、まさにやりたかった仕事だったので興味を持ちました。当社が今持っていないテクノロジーについても、ベンチャー企業などと提携して獲得していくと聞き、そのチャレンジにも魅力を感じて当社で次のキャリアを築こうと決断しました。

現在私は、主に通販事業を展開しているお客さまを担当し、通信インフラに関する相談を受けたり、当社のメイン領域であるECサイトのサービス提案などを行っています。その中で、ある流通大手のお客さまから依頼されたコールセンターシステムの構築は、入社間もなくの大きな仕事になりました。

そのシステムはコールセンターだけでなく、通常の事務でも利用されるという、両面の用途がありました。システム提案のために、提案当初は両面の用途に対して市場動向やトレンドについて調査を行い、その情報をもとに、お客さまと一体となってシステムに必要な機能要件を整理していきました。もちろん他社からの提案やお客さまの管理部門からのコスト削減の要望もあり、提案が苦しい場面もありました。しかし、現在のコールセンターは受賞歴もあるほど高い業務品質を誇るものであり、品質低下につながることは絶対に避けなければなりませんでした。そこで、当社が構築・運用している通信システムと併せ、運用性と障害発生時の対応スピードを訴求。コストについては、お客さまの現在の利用状況や将来の予定を考慮し必要最低限のシステムリソースを提案することで、コストの最適化を実現。いずれも普段からお客さまに寄り添い、支えている当社だからこそ実現できた提案内容でした。ただ、短期的には当社の利益にはつながらないことであったため、この提案で社内承認が得られるのかと不安に思いましたが「お客さまにとって最善であれば、それでいい」と上司の承認を得ました。これは「いい会社に来た」と感じた瞬間でした。

この提案のベースは市場動向やトレンドになりますが、当社で提案を考える上で大いに役に立ったのは、社内のさまざまな知財を蓄積した情報共有システムでした。このデータベースにアクセスすることで、新しい気づきや提案のアイデアが見つかったからです。当社にはセールスを担当する社員間での情報共有を目的としたメーリングリストがあり、そこに質問を投げれば驚くほど速く、しかもまったく知らない人からも「こういう方法がある」とか「その件はあの人が詳しい」といった返信がきます。この会社には普段からさまざまな情報が飛び交っていて、誰もが自分から発信し、また受信しています。困っている人がいたら助けよう、できるだけ多くの情報を共有して会社全体をよくしていこうという意識が根付いており、すばらしい文化だと思いました。

この恵まれた環境を活かし、また、自分自身もそれを受け継いでいくことを心掛けながら、今後は営業チームを率いていきたいと思っています。そして、チームメンバーと一緒に営業戦略の立案や実行を通してビジネスの拡大につなげていきます。