当社の人財戦略
当社グループは、2012年度から中期経営計画の重点施策の一つとして人財戦略に取り組んでいます。
2015年度から2017年度の中期経営計画「Innovative Challenge Plan」期間には、社内の縦割り型組織の壁を壊し、融合型組織に変革するなど、新たな事業モデルやビジネスエコシステムの創出に向けて、体制づくりの面でも大胆な取り組みを行ってきました。
さらに2018年度から2020年度の中期経営計画「Foresight in sight 2020」期間には、時代の変化に素早く対応できる企業・組織能力の向上と、自ら価値を創造しビジネスエコシステムをデザインできる力を高めるために、「思考変革・スキル変革」「ビジョン・戦略の浸透」「イノベーションの創出」という3 点を重視した施策に取り組んできました。
今後は、人財マネジメント(HRM)、人財開発(HRD)施策とROLES(下記参照)を軸とする「HRアーキテクチャ」により、
これまでの取り組みをさらに推進していきます。これらの施策により、Purposeを指針に自律的・主体的に対話でき、周囲の社員はもちろん、社外の人財も巻き込みながらより大きな価値を生み出せる力を持った社員の育成を戦略的に進めていきます。
ROLES
当社グループでは、社会に変革を起こせるような自律性の高い企業組織・風土となることを目指して、人事・人財改革を推進しており、その中核となる施策が「ROLES」です。ROLESとは「業務遂行における役割」のことで、業務遂行(ジョブ)で担う役割や、その際に必要となるスキル、コンピテンシーを定義したものであり、人的資本の種類・質・量を可視化する概念です。人的資本マネジメントの共通軸として活用することで、個人の中に培われた多様性である「イントラパーソナル・ダイバーシティ」を可視化します。社員個々の枠を超えた学習・経験を促進していくことで、「イントラパーソナル・ダイバーシティ」を養い、それにより一人ひとりの思考・スキルを変革し、イノベーションの創出を目指します。さらに、ROLESを人財ポートフォリオ(部門/組織/事業領域/年代別など)として取りまとめることで、組織全体の多様性を俯瞰的・客観的に把握できるようになり、各事業部門と連携し、アサインメントやローテーションの推進などにより組織能力の最大化を図ります。