CAREERキャリア紹介
ヘルスケアデータの利活用で
新たなサービスビジネスを
創出する
M.TAKAYAMA
公共第一事業部 ビジネス三部(4G)2008年入社
- #新卒入社
- #入社10年以上
- #ビジネスプロデュース
- #公共
ROLES
※2021年12月取材時点
10年の経験を生かして
新たなチャレンジを担う
入社後、私はSEとして信託銀行の株式・債券管理業務システムの保守・運用に携わり、非金融系企業で退職年金管理システムの構築プロジェクトなども担当し、5年のキャリアを積んだ後は公共第一事業部に異動しました。私は学生時代から教育に関心があり、入社後もいつかは教育サービスに係る仕事がしたいと考えていたため、その可能性が広がればと思い異動を希望しました。
新たな部署では、SEではなくセールス担当として出版業界の新規顧客向けコンテンツマーケティング事業提案や、航空業界の新規顧客向けマーケティング事業提案などを担い、教育サービスそのものではありませんでしたが、当社ならではの多彩なお客さまとの出会いや新規事業検討など、1つの業務に出会うたびに視野を広げ、学びを重ねていきました。そして、入社から10年が過ぎた2018年、新設の「スマートタウン戦略本部」(当時)の初期メンバーにアサインされました。
「スマートタウン」は、ビジネスエコシステムをつくり、その中核となって新たな社会的価値を創造する企業へと変わろうとしている当社が、中心的な取り組みの一つと位置付けているものです。SE、そしてセールス担当としての10年で得たもののすべてを注いで、この新しいチャレンジを担いたいと思いました。
地域課題解決へ一歩を踏み出す
私の任務の1つは、パーソナライズドヘルスケア事業の企画です。着任前、すでに当社は「健幸都市の実現」をテーマに掲げる九州地方のある都市と「地域社会発展のための包括連携協定」を締結していたため、まずはこれをどう具体化していくか検討を進めた結果、私たちはあるフィットネスクラブに着目しました。
そのフィットネスクラブは行政と連携し、役場庁舎の空きフロアを使ってフィットネスクラブを立ち上げ、健康づくりはもちろん地域のコミュニティとして機能させていくという画期的な取り組みをされています。この取り組みをベースに、フィットネスクラブが得意とする“人対人”のサービスにデジタルを掛け合わせ、健康に関するパーソナルデータを収集して活用し、健康状態や健康上の課題、今後のリスクなどを踏まえたパーソナライズドされたサービスを提供することができれば、より高い健康増進効果が得られると考えました。
フィットネスクラブもこのビジョンに共感してくださいました。こうして、市が場所を提供し、そこにフィットネスクラブが施設を開設し、当社が会員管理システムを構築するとともに、ヘルスケアデータを流通させるプラットフォームをつくること。さらには医学部を擁する地元の大学を巻き込んでヘルスケアデータの分析・研究を行い、データ提供者である生活者に、新たな価値を還元するという大きな仕組みを考え、市とフィットネスクラブ、クラブ運営会社、大学、そして当社の5者連携による新たなビジネスエコシステムをつくりあげていきました。
「ヘルスケアデータ
利活用プラットフォーム」の
創設を目指して
すでにフィットネスクラブはオープンし、会員の管理システムも稼働しています。今後はこの連携事業をさらに進化させ、行政との連携を強化し、モデルとして確立しながらこのアセットを横展開してくことを考えています。生活者とのリアルな接点を確保しながら、地域の産学官医が連携し、収集したデータに基づいてさまざまな場面で一人ひとりに合った健康施策を実現する。そして、少子高齢化や過疎化に苦しむ地域で、人と街を健康に豊かにしていく――これこそ私たちの考えるゴールです。
その核となるのが「ヘルスケアデータ利活用プラットフォーム」です。企業が所有しているライフログデータや行政が所有する介護・検診データ、そして大学や医療機関が所有する臨床・研究データをセキュアにつなげ、データの利活用とパーソナライズされたサービスにつなげていくことが目標です。今、このプラットフォームを完成させるために、さまざまな企業・団体とのオープンイノベーションや実証実験を重ねています。「ヘルスケアデータ利活用プラットフォーム」は、今後のパーソナライズドヘルスケアの重要なインフラとなるものであり、私たちが社会に提供できる公共財です。社会課題解決企業として歩む当社の最先頭を走る取り組みを担えることを誇りにしながら、チャレンジを続けていきたいと思っています。