2010年11月13日〜11月21日、中国・広州市にて「第16回アジア競技大会 バドミントン競技」が開催されました。 日本ユニシスからは池田信太郎選手、潮田玲子選手、早川賢一選手、遠藤大由選手、山田和司選手、アルベン・ユリアント・チャンドラ選手兼コーチが参加。このうちアルベン選手が男子団体と個人男子ダブルスにて銅メダルを獲得しました。 まずは2複3単形式の団体戦が開催。 日本男子は初戦でモンゴルと対戦し、第2シングルスに出場した山田選手の快勝もあり3-0でベスト8に勝ち上がります。 同日の夜から行われた準々決勝の相手は強豪韓国。第1シングルスを日本、第1ダブルスを韓国が奪い1-1の場面で登場した山田選手は、第1ゲームを取ったものの第2ゲームを韓国のHONG選手に取られてファイナルゲームへ。 互いに譲らぬ接戦が続きますが、12-13から3連続ポイントを許すと、その差を最後まで詰められずに惜しい敗戦を喫します。 後が無くなった第2ダブルスでは早川・遠藤組が世界6位のKO・YOO組と対戦。格上の相手に臆することなくシーソーゲームを展開する早川・遠藤組ですが、3度のゲームポイントを逸し第1ゲームを25-27で落としてしまいます。 第2ゲームも序盤に許したリードを挽回して15-16と迫りますが、ここから5連続ポイントを許し敗退。チームはベスト8となりました。 前回ドーハ大会では準優勝を果たし今回もメダルが期待された日本女子は、若手の台頭で勢いのあるタイと初戦を戦います。 第1ダブルスの末綱・前田組(ルネサスSKY)は勝ったものの2本のシングルスで敗れ、追い詰められた第2ダブルスに潮田選手が登場。 ルネサスSKYの藤井選手との即席ペアで臨みますが、第1ゲームはタイペアに先行を許してしまいます。 何とかついていくものの次第に引き離されて14本で奪われると、勢いに乗った相手に第2ゲーム序盤で9連続失点。それでも4ポイント差まで追い上げ、相手のマッチポイントとなった後も3連続得点で食い下がりますが、最後は力尽き無念の敗戦となりました。 インドネシア男子はチャイニーズタイペイを倒してメダルを確定させますが、優勝した中国に準決勝で敗れて第3位。銅メダルを獲得したものの、出場機会のなかったアルベン選手は個人男子ダブルスで奮闘します。 初戦のモルジブペアを圧倒し、2回戦では力をつけてきたチャイニーズタイペイのFANG・LEE組をファイナルゲーム9本で突き放します。 迎えた準々決勝は、団体戦で対戦するはずだった中国のGUO・XU組との一戦。第1ゲームを14本で奪われますが、続くゲームは19オールから2本をもぎ取り奪い返します。 ファイナルでは序盤以降リードを保ち続ける巧い試合運びを見せて21-16で勝利。 準決勝は前回大会決勝の再現となるKOO・TAN組(マレーシア)との試合でしたが、接戦をものにできず19-21、16-21で敗れ雪辱はならず。それでも堂々の銅メダル獲得となりました。 同じく男子ダブルスに出場した早川・遠藤組は、1回戦で強国マレーシアの2番手MAK・TAN組と対戦。ランキングでは上位の相手に対し積極的な戦いを挑みます。 接戦の中から終盤に抜け出して第1ゲームを取ると、第2ゲームは立ち上がりから攻め立て13-1と一方的にリード。最終的には21-6で見事に初戦を突破します。 2回戦でも今大会金メダルに輝いたインドネシアのKIDO・SETIAWAN組から第2ゲームを奪い、ファイナルゲームも11-10と中盤まで互角に競り合う殊勲。直前のデンマークオープンでは13本、14本のストレートで敗れていましたが、短期間で急速な成長を見せました。 男子シングルスの山田選手はモンゴル選手を2本、10本で押さえ込み初戦突破。 しかしシード選手を破って上がってきたチャイニーズタイペイのChou選手との2回戦では、2ゲームとも終盤の相手の勢いにストップをかけることができず両ゲームとも15本で敗退。上位へ食い込むチャンスだっただけに悔しい結果となりました。 混合ダブルスの池田・潮田組は、初戦のインドペアに第1ゲームをジュースの末に奪われる苦しい立ち上がり。しかし2ゲーム目からは本来の動きを取り戻して相手を圧倒し2回戦へ進出します。 迎える相手は今年の全英オープン、ヨネックスオープンジャパンの優勝ペアであるZHANG・ZHAO組(中国)。9月のビットブルガーオープンで対戦した時は、ジュースに持ち込んだもののストレートで敗れた相手です。 しかし今回は第1ゲーム12-12から流れをつかんで一気に6ポイントを連取。その後の反撃を17本までに抑えてゲームを先取します。 第2ゲームは相手に奪い返されますが、気持ちを入れ替えたファイナルゲームは序盤にリードし、追いつかれてからも10-11、16-19と食い下がる健闘ぶり。最後は17本で散りましたが、この後銀メダルを 獲得する相手に肉迫し、今後の大会への確かな手応えをつかみました。 |
山田和司
早川賢一
遠藤大由
池田信太郎・潮田玲子組
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