「第26回世界男子バドミントン選手権(トマス杯)大会」、「第23回世界女子バドミントン選手権(ユーバー杯)大会」男女ともに銅メダル獲得!
- 2010.05.09 - 2010.05.16
試合結果
2010年5月9日〜5月16日、マレーシア・クアラルンプール市にて「第26回世界男子バドミントン選手権(トマス杯)大会」および「第23回世界女子バドミントン選手権(ユーバー杯)大会」が開催され、日本ユニシスから廣部好輝選手、平山優選手、数野健太選手、早川賢一選手、遠藤大由選手、山田和司選手が参加し、男女ともに銅メダル獲得の快挙を果たしました。 ・選手コメント トマス杯・ユーバー杯は2年に一度開催される、バドミントン競技の国別対抗世界選手権です。男女とも2月の予選を通過した日本チームはマレーシアでの本大会に参戦。 3カ国ずつ4つのグループに分かれて1次リーグを戦い、各グループ上位2チームがノックアウト方式の決勝トーナメントに進みます。 トマス杯グループBの日本は初戦でナイジェリアを一蹴すると、2戦目は地元開催に燃える優勝候補・マレーシアと対戦。第1シングルスと第1ダブルスはいずれも世界ランキング1位の相手に敗れて後がなくなりますが、第2シングルスの佐々木選手(トナミ運輸)が相手の楽勝ムードを食い止める貴重な勝利を挙げます。 続く第2ダブルスには日本ユニシスから数野・早川組が登場。団体戦としては依然追い詰められた状況でしたが、格上の相手に対して序盤から積極的な攻撃を見せて第1ゲームを奪取。第2ゲームも序盤の競り合いから抜け出し、地元のブーイングをものともせず着実にポイントを重ねて12本で快勝し、団体戦の勝敗を2-2のタイに持ち込みます。 敗れたマレーシアペアへの観客の野次、それに触発された選手の怒号が飛び交う異様な雰囲気の中で始まった勝負の第3シングルスは、日本チームのキャプテン佐藤選手(NTT東日本)がMohd Hafiz HASHIM選手をファイナルゲームで振り切り価値ある勝利。日本チームは大金星を挙げてグループ首位で決勝トーナメント進出を決めます。 決勝トーナメント1回戦はドイツとの対戦。田児選手(NTT東日本)がトップシングルスをファイナル18本で幸先よく制した後、最初のダブルスに今大会初めて廣部・遠藤組が登場します。 「緊張した」と話す廣部選手でしたが、ランキングでは上位の相手に第1ゲームを16本で先取。第2ゲームも中盤で逆転し19-16と勝利まであと一歩に迫りますが、ここに来てドイツペアが驚異の集中力を発揮し5連続ポイント。勝負はタイに持ち込まれます。それでも気持ちを切らさない廣部・遠藤組はファイナルゲームでも激しいデッドヒートを繰り広げ、終盤に来て19-17とリードする展開。食い下がるドイツペアに19-20と逆転されてもなお粘り、2度のマッチポイントを得て勝利目前まで迫りましたが、最後は22-24で屈して惜しい星を落とします。 しかしこの激戦で見せた気迫が後続にも通じ、第2シングルスは日本が勝利。準決勝へ王手を掛けて第2ダブルスに登場した数野・早川組は、マレーシア戦の勢いをそのままにスピードのある攻めで相手を圧倒。第2ゲームは相手に一度もリードを許さない安定した戦いぶりでストレートの勝利を挙げ、9試合制で行われていた1979年の第11回大会以来となるベスト4進出を勝ち取ります。 史上初となる決勝進出に期待がかかった準決勝では、4大会ぶりの優勝に闘志を燃やすインドネシアチームに1-3と惜しくも敗退。数野・早川組は北京五輪金メダルのKIDO・SETIAWAN組に、遠藤選手はトナミ運輸の平田選手と組んでアルベン選手のペアに挑みましたがそれぞれ残念ながら敗れました。 それでも31年ぶりとなる銅メダル獲得は歴史的快挙。日本男子のレベルアップを世界に見せ付けた形となりました。 同じく女子のユーバー杯も見事銅メダルを獲得。1次リーグではドイツとロシアをそれぞれ4-1/5-0で順当に下し、シードの面目躍如となるグループトップ通過を果たします。 |
31年ぶりの銅メダルを獲得した日本男子チーム
日本女子チームも6年ぶりの銅メダル獲得
ユニシスチームで
(左から、遠藤大由、山田和司、早川賢一、数野健太、廣部好輝、平山優)
凱旋帰国を果たした日本男子チーム
成田での祝福に笑顔で応える日本女子チーム
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ベスト8進出を決めた日本チームが決勝トーナメント1回戦で対戦するのは強国デンマーク。この難関を第1ダブルスの失点のみで切り抜け、3大会ぶりの銅メダルを確定させます。 1981年以来の決勝進出が期待された準決勝では、残念ながら今大会優勝の韓国から1点を奪うに留まったものの、大舞台での第3位入賞で日本女子の高い競技力をアピールしました。 日本ユニシスから出場の平山選手もドイツ戦で第3シングルスに出場し、16本・3本と完勝を収めて勝利に貢献。早稲田大学1年時に参加した2004年大会のものと合わせ、自身2つ目のユーバー杯銅メダルを手にし笑顔で帰国しました。
【選手コメント】
【廣部好輝】 初めてのトマス杯で銅メダルを獲得できてとてもうれしいです。試合に勝ってチームに貢献することはできなかったのですが、このチームの一員でいられて幸せに思います。 【数野健太】 今回のトマス杯では、31年ぶりのベスト4という成績を残すことができ、本当に嬉しく思います。 準決勝では世界との差を改めて感じた試合となりましたが、その舞台に立てたことに感謝し、これからも日々精進していきたいと思います。応援ありがとうございました。 【早川賢一】 31年ぶりの3位入賞を果たしたメンバーに入ることができ、すごくうれしく思います。 次は国内大会が続くので頑張って行きたいと思います。応援よろしくお願いします。 【遠藤大由】 今回、このような歴史的瞬間にいられたことを大変嬉しく思います。 ただ、自分自身勝つことができなくて悔しい面もあります。この経験を生かし、さらに上を目指して練習をしていきたいと思います。 【山田和司】 今回、出場機会がありませんでしたが、トマス杯で銅メダルを取れた事は大変うれしく思っています。 また、多くの試合を間近で観戦でき勉強になりました。次のトマス杯では試合に出られるようこれからも練習に励んでいきたいです。 【平山優】 今回、ユーバー杯で銅メダルを獲得することができ、とても嬉しく思います。 日本代表全員の力が一つになり、支え合いながら戦うことができました。 個人的にはもっと試合に出たかったという思いもあるので、これからはもっと上を目指して頑張っていきたいと思います。 応援ありがとうございました。 |
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