「第52回全日本社会人バドミントン選手権大会」男子ダブルス 数野健太・早川賢一組 混合ダブルス 池田信太郎・潮田玲子(三洋電機)組 優勝!
- 2009.09.07 - 2009.09.11
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■男子ダブルス 男子ダブルスに出場した数野健太・早川賢一、廣部好輝・小宮山元、坂本修一・遠藤大由の3組はいずれも初戦から順調にトーナメントを駆け上ります。
唯一の山となったのは坂本・遠藤組の準々決勝、世界選手権16強の佐藤・川前組(NTT東日本)との対戦です。
坂本修一(右)・遠藤大由組
スピードある攻撃が持ち味の相手に対し、卓越したレシーブ力から攻めに転じるユニシスペア。遠藤選手の剛柔取り混ぜたシャトルさばきと坂本選手の強打がかみ合い、23-21、21-18の僅差ながらストレートで勝利を手にします。
坂本修一
数野・早川組と坂本・遠藤組との同チーム対決となった準決勝では、双方ともサービスからスピード感あふれる見ごたえのあるラリーを展開。 1ゲームずつを分け合い、ファイナルゲームも接戦となりますが、大きな声で自らを鼓舞し続けた数野・早川組が振り切って真剣勝負を制します。
数野健太・早川賢一組
反対側のドローでは昨年優勝の廣部・小宮山組がJR北海道の関野・鈴木組を破って決勝進出。
廣部好輝・小宮山元組
再度チーム内対決となった決勝戦は、小気味良い攻めの数野・早川組と、その隙を見つけてドライブで突き崩す廣部・小宮山組の競り合いとなります。
決勝戦は廣部・小宮山組vs数野・早川組の同チーム対決
第1ゲームは延長となりますが、これを25-23で制したのは数野・早川組。 混合ダブルスも兼ねる廣部選手、小宮山選手も食い下がりますが、第2ゲームも数野・早川組が21-17で奪取し、社会人大会での初優勝を勝ち取りました。
初優勝を決めガッチリ握手する数野・早川組
昨年の全日本総合選手権に続き、出場した3組が日本ユニシスペア以外には負けなしという成績で層の厚さを示し、10月に開幕する「日本リーグ2009」に向けて幸先のよい結果となりました。
優勝杯を受け取る数野・早川組
■男子シングルス 男子シングルスには井上知也、山田和司、遠藤大由、岩脇峰生の4選手がエントリー。 怪我から復帰し、久しぶりのシングルスとなった遠藤選手は日体大の一年先輩となる古財選手(トナミ運輸)と対戦。 一昨年の大学選手権決勝の再現となった試合は、第2ゲームを延長に持ち込んだもののわずかに及ばずストレートで敗れ、ベスト32の結果となりました。
遠藤大由
また、今期スパーリングコーチに就いた岩脇選手は、日本代表候補の園田選手(くまもと八代YKK AP)には敗れたものの第1ゲーム18本と競り合い、まだまだ力のあるところを見せました。
岩脇峰生
昨年準優勝の井上知也選手は3戦を勝ち抜いてベスト16に進出しましたが、ベスト8入りを賭けたNTT東日本のルーキー・堀川選手との一戦ではミスが出てしまい悔しい敗退。全日本総合選手権での雪辱を期します。
井上知也
気を吐いたのはシングルス勢最年少の山田和司選手。園田選手との対戦では気迫を前面に押し出してストレートで勝利し、日本代表の面目躍如を果たします。 優勝した佐藤選手(NTT東日本)には準々決勝で敗れて全日本実業団選手権のリベンジはなりませんでしたが、第1ゲームは粘りと速攻とを織り交ぜて17-19と食い下がり、着実な成長をうかがわせました。
山田和司
■女子シングルス 女子シングルスには平山、栗原、野尻野、打田の4選手が出場。
野尻野匡世
このうち打田選手と、2月のアキレス腱断裂以降初めての公式戦となった野尻野選手は初戦の4回戦で残念ながら敗れますが、同じく4回戦から登場の平山選手は初戦を危なげなく勝利。5回戦では早くも栗原選手との同チーム対決を迎えます。
打田しづか
この1年で大きく成長を見せ日本代表入りも果たした栗原選手ですが、この試合では平山選手が一枚上手。単複合わせて6試合目となる栗原選手の攻めをうまく封じ込め、ストレートでベスト8進出を決めます。
栗原文音
勢いに乗った平山選手は準々決勝でも快勝し、準決勝では同期にあたる村松選手(三洋電機)と対戦。 第1ゲームはよく集中した村松選手の粘りに屈した形で奪われますが、焦ることなく安定したプレーを続ける平山選手が挽回。疲れのせいかミスの多くなった相手に対し、第2ゲーム以降はシャトルを大きく動かす落ち着いた攻めを継続して逆転勝ちを収めます。
平山優
決勝戦では世界選手権16強と好調の後藤選手(NTT東日本)に挑み、2ゲームとも中盤までは競り合う好勝負を展開した平山選手。一歩及ばず敗れたものの、怪我で出場できなかった昨年の悔しさを晴らす堂々の準優勝に輝きました。 ■女子ダブルス 女子ダブルスに出場した金森・浅原組は、初戦で岐阜トリッキーパンダースの林・吉村組を2ゲームとも15本に抑える勝利で力を見せます。 ベスト8入りを賭けての三木・米元組(三洋電機)との対戦では、第1ゲームを先取しますが第2ゲームを奪われタイに持ち込まれます。 ファイナルゲームもチャンスはありましたが、ジュースに持ち込まれて惜しくも21-23で敗退。それでも昨年の32強からステップアップし16強となりました。
金森裕子・浅原さゆり組
もう一組出場の打田・栗原組は、5回戦で早川・橋本組(広島ガス)と対戦。 11月に行われる日本リーグ2部で対戦が予想されるダブルス巧者に対し、シングルスで培ったコートカバーリング力と鋭いラケットワークで対抗します。
打田しづか・栗原文音組
第2ゲーム終盤では7点のリードを追いつかれる場面もありましたが、オープンスペースを冷静に突く配球のうまさを見せて21-18の勝利。 日本リーグに向けて期待の膨らむ価値ある星を挙げました。準優勝のNTT東日本ペアにはファイナルゲームで敗れたものの、こちらも昨年から一歩前進のベスト8と成長を示しました。 ■混合ダブルス 混合ダブルスでは、ペアとして初の国内大会に臨んだ池田・潮田組が注目の中、登場。
注目の中、池田信太郎・潮田玲子組が登場
準々決勝ではJR北海道ペアに第1ゲームを落とし場内を騒然とさせますが、続く2ゲームは12本に抑えて確実に頂点への階段を上ります。 準決勝では実力者の川口・田井組を破って勝ち上がってきた小宮山・浅原組と対戦。 小宮山選手のトリッキーな配球と豪打、視野の広い浅原選手のドライブと、全日本総合3位の実力を見せる二人。
小宮山元・浅原さゆり組
身内ペアを相手に池田・潮田組も苦戦を余儀なくされますが、我慢して第1ゲームをもぎ取ると第2ゲーム中盤からは9連続得点。ドロップを織り交ぜた池田選手の多彩な攻撃と潮田選手のタッチの早いショットでリズムをつかみ13本で勝利を得ます。
池田・潮田組と小宮山・浅原組の対戦は、池田・潮田組に軍配
決勝戦の相手は4月に行われたアジア選手権で3位に入賞した平田・前田組(トナミ運輸/NEC SKY)。第1シードとして出場した廣部・金森組を準々決勝で下し、チーム内の対決となった準決勝は相手の棄権で勝ち上がってきています。 第1ゲーム序盤、池田・潮田組は2-8とリードを許したものの粘り強く追いつき、緊迫した場面をミスの少ないプレーで乗り切り延長を制します。
第1ゲームは大きくリードされるもゲームをものにする池田・潮田組
続く第2ゲームは逆に15本で奪われ、ファイナルゲームも先行を許す苦しい展開となりますが、これを1点、また1点と追いつき勝利への執念を見せます。
勝負の行方はファイナルゲームへ
両ペアとも随所に好プレーを見せる大激戦は第1ゲーム同様にジュースとなり、迎えた22-21のマッチポイントの場面。ネット前のチャンスボールを捉えた平田選手のショットは、池田・潮田組のエンドラインをわずかに超えるバックアウトとなりゲームセット。 優勝が決まった瞬間、池田選手は拳でコートを叩き、潮田選手は何度も跳び上がって初タイトル獲得の喜びを表しました。
池田・潮田組、初優勝の瞬間
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【試合結果】
男子シングルス |
山田 和司 |
ベスト8 |
井上 知也 |
ベスト16 |
遠藤 大由 |
ベスト32 |
岩脇 峰生 |
ベスト32 |
男子ダブルス |
数野 健太 早川 賢一 |
優勝 |
廣部 好輝 小宮山 元 |
準優勝 |
坂本 修一 遠藤 大由 |
第3位 |
女子シングルス |
平山 優 |
準優勝 |
栗原 文音 |
ベスト16 |
野尻野 匡世 |
ベスト32 |
打田 しづか |
ベスト32 |
女子ダブルス |
打田 しづか 栗原 文音 |
ベスト8 |
金森 裕子 浅原 さゆり |
ベスト16 |
混合ダブルス |
池田信太郎 潮田玲子 (三洋電機) |
優勝 |
小宮山 元 浅原 さゆり |
第3位 |
廣部 好輝 金森 裕子 |
ベスト8 |
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* 関連リンク ・9月14日付ニュースリリース 日本ユニシス実業団バドミントン部 男子ダブルス 数野健太・早川賢一組 混合ダブルス 池田信太郎・潮田玲子(三洋電機)組 「第52回 全日本社会人バドミントン選手権大会」で優勝 |
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