「バドミントン世界選手権2009」 日本ユニシス勢 2回戦で敗れる
- 2009.08.10 - 2009.08.16
試合結果
インド・ハイデラバードで開催されている「バドミントン世界選手権2009」(8月10日〜16日)は大会3日目。 日本ユニシスから出場の坂本・池田組、廣部・小宮山組、数野・早川組、平山優選手はそれぞれ16強入りをかけて戦いましたが、残念ながらいずれも世界の壁に阻まれる結果となりました。 ・選手コメント ・試合結果 日本時間19時50分頃からはまず数野健太・早川賢一組が登場。 相手は7月に行われた日韓競技大会でファイナルの熱戦を繰り広げたCHO・YOOペアです。 体格に勝る韓国ペアの強烈なスマッシュに苦しみながらも、球を沈めて攻めの形をつくる数野・早川組が14-12とリード。しかしここから返球が3連続でネットにかかるなど、シャトルコントロールがやや不安定になり始めます。 相手の攻撃をうまくかわして反撃を試みますが、返球が浮き気味になるとCHO・YOOペアの繰り出すパワーショットが炸裂し17-21。 第2ゲームも序盤は競り合うものの、サービスプッシュのミスなど、わずかなズレが積み重なり次第に点差を広げられます。数野選手、早川選手の連続スマッシュなどで終盤に3連続ポイントを挙げて食い下がりますが、最後は数野選手のスマッシュがネットにかかり16本で涙を呑みました。 次に登場したのは世界選手権初出場の廣部好輝・小宮山元組です。 世界8位のマレーシアペアを相手に、開始直後は数野・早川組と同じくシャトルコントロールに苦しみますが、次第に気迫溢れる思い切りのよいプレーを展開して5連続得点など見せ場をつくります。しかしラリー毎にハイタッチでコミュニケーションを取るマレーシアペアが、息の合ったコンビネーションでリズムに乗って先行。緩急に富む攻めに手を焼き、第1ゲームを14-21で奪われます。 続く第2ゲームは廣部選手のシャトルへの確実な反応が奏功し始め日本ペース。レシーブ、ドライブ、プッシュと随所で実力を発揮すると、ここに小宮山選手がサウスポーから放つトリッキーな打球が加わり、終盤で19-15とリードします。ですがさすがは百戦練磨のマレーシアペア。丁寧な配球でミスを避けながら差を詰め、一気に19-20と逆転します。廣部選手の前衛で2回のマッチポイントを逃れるものの、不運なネットインで3回目のマッチポイントを握られると、最後はスマッシュで決められ残念ながらストレートで敗退。とはいえ、初めての大舞台で力を示した一戦となりました。 続いては前回大会第3位の坂本修一・池田信太郎組の登場。対するは2005年の王者・アメリカのBACH・GUNAWAN組です。 序盤は競り合う展開となりますが、前日にマレーシアのシードペアを破って意気上がるアメリカペアが集中力を見せます。 坂本・池田組のノーロブを凌駕するカバーリングで日本のチャンスを未然に防ぎ、攻めに回ればBACH選手のジャンプスマッシュやGUNAWAN選手の前衛が大きな脅威に。坂本・池田組は流れをつかむことができず、このゲームを10本で奪われます。 第2ゲームは何とか立て直したいところですが、ネットにも嫌われ思うようなプレーができません。最終的なスコアは9-21。本来の力を発揮できずに悔しい敗北を喫しました。 最後は平山優選手が前日に続いて登場し、第2シード・優勝候補のWANG選手を相手に戦います。 四隅を突いて揺さぶりながらミスを誘う平山選手。9オールと競りますが、WANG選手が鋭い読みで先手を取り始めここから10連続ポイント。嫌な流れを次のゲームに持ち越したくない平山選手も4本連続得点と食い下がりますが、最後は続けてアウトが出てしまいゲームを奪われます。 第2ゲームは早い段階から積極的に攻めて打開を図り、狙い通りスマッシュエースを幾度も奪います。しかし8-10からの7連続失点で大きく差がつくと、平山選手のクロスカットをWANG選手が読みよくネットに切って12-21。 奇しくも同一のコートで続けて行われた日本ユニシス選手の4試合はいずれも敗れ、16強入りはなりませんでした。 ・8/11試合結果(女子シングルス 平山優 1回戦) ・8/10試合結果(男子ダブルス 数野・早川組 1回戦) ・「バドミントン世界選手権2009」大会前アナウンス |
数野健太・早川賢一
廣部好輝・小宮山元
坂本修一・池田信太郎
平山優
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次週18日からの「マカオオープン2009」には坂本修一選手、遠藤大由選手、打田しづか選手の3名が参加いたします。 皆様の熱い応援をよろしくお願いいたします。 |
【選手コメント】
坂本 修一
「世界選手権前の合宿から準備は万全で昇り調子な状態でしたが、試合では良いところなく負けてしまいました。試合は終始相手のリズムでしたし、そのリズムを変えられる何かを試合中に見出だせなかった事も反省点の一つです。今後の試合で同じミスを繰り返さないように練習していきたいと思います。 応援してくれた皆様、ありがとうございました」
池田 信太郎
「今回の世界選手権は非常に残念な結果になりました。合宿期間も長く非常にいい練習ができていただけに残念です。結果は結果で真摯に受け止め、次の試合に向けて一から頑張ろうと思います。 応援して頂きありがとうございました」
数野 健太
「ナショナルでの長期合宿を経てしっかり準備をし臨んだ大会でしたが、自分達の自滅からリズムを崩し悔しい結果になってしまいました。しかし、世界選手権という大きな舞台で戦えたことは自分達にとって貴重な経験になったと思います。まだまだ課題は山積みですが、この経験を次に生かしさらにレベルアップできるよう頑張りたいと思います。応援ありがとうございました」
早川 賢一
「初の世界選手権で1勝できてよかったです!でも、ベスト8にいけるチャンスもあったのでもったいない事をしたと思います。もっと練習を頑張り、次の社会人や日本リーグ、総合とまだまだ試合は続くので国内の大会は全部優勝する気持ちで頑張りたいです!応援よろしくお願いします!」
廣部 好輝
「世界選手権では初戦で負けてしまい非常に残念です。風への対応や大事な試合でいつもどおりのプレーをする難しさを感じました。今後は自分自身の能力やスキルをあげて、シード選手に勝てる力をつけていきたいと思います」
小宮山 元
「今回の世界選手権出場にあたり、自分の中で目標設定をして練習に励んできましたが、力不足でとても残念に思います。世界の選手との差をとても強く感じました。これからはその差を埋めて逆転出来るように頑張っていきたいと思います。 これからもまた応援よろしくお願い致します」
平山 優
「今回の世界選手権ではベスト8を目標としていたので、悔しい結果となりました。しかし世界ランキング2位の相手と戦い、学ぶことも多かったので、今後の試合に生かしていきたいです。応援ありがとうございました」
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【試合結果】
男子ダブルス
2回戦 |
坂本 修一 池田 信太郎 |
0 |
10-21 9-21 |
2 |
Howard BACH Tony GUNAWAN (アメリカ) |
2回戦 |
数野 健太 早川賢一 |
0 |
17-21 16-21 |
2 |
Gun Woo CHO Yeon Seong YOO (韓国) |
2回戦 |
廣部 好輝 小宮山 元 |
0 |
14-21 21-23 |
2 |
Mohd Zakry ABDUL LATIF Mohd Fairuzizuan MOHD TAZARI (マレーシア) |
1回戦 |
数野 健太 早川 賢一 |
2 |
21-13 23-21 |
0 |
Rupesh KUMAR Sanave THOMAS (インド) |
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女子シングルス
2回戦 |
平山 優 |
0 |
13-21 12-21 |
2 |
WANG Lin (中国) |
1回戦 |
平山 優 |
2 |
21-9 21-12 |
0 |
Maja TVRDY (スロベニア) |
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